JR「みどりの窓口」混雑で削減方針を凍結 「自ら売上を減らしてしまっている」 対面必要?ネットサービス重複の課題も
■各社のサービスによって乗り方に違いも
東京から大阪へ新幹線で出張する場合、えきねっとで購入した時のきっぷは、行きはJR東日本かJR東海の券売機で、帰りはJR東海の券売機で受け取る必要がある。一方、みどりの窓口であれば、いずれもその場で購入と受け取りができる。 杉山氏は「みどりの窓口はJRグループ全国共通のサービス。それがネットやアプリになった途端に境界ができ、使い勝手が悪くなってしまった」と指摘する。
モデル・ラジオナビゲーターの長谷川ミラは「東京を基準に、西に行く時は『スマートEX』、東北に行く時は『えきねっと』と分けている。これは面倒くさいので、希望としては全部まとめてほしい」と訴え。これに杉山氏は「ユーザー側が知識を持っていないと使いこなせない状態というのはちょっとおかしい」との見方を示した。 阿部氏は「全国で統一性があることと、会社ごとの工夫によって競争が働いて良い方向にいくこととの、バランスの問題だと思う。あとは窓口販売とネット販売で値段差をつければ、ネット販売に移るインセンティブが働くし、お客様も納得感がある」と推奨。「いきなり窓口を減らして社会に影響を与えていると同時に、自ら売上を減らしてしまっている。30分も行列に並ぶんだったら車や飛行機で行くという人が、この1年間は全国で毎日数千~万単位で出たのではないか」と推察する。 その上で、「公共性と、企業経営上も問題だ。ただ、一旦組織で決めたことを改めるのは、社長といえどもそう簡単にできる話ではない。マスコミに叩かれているわけでもないのに謝罪して、方針変更をしたのは大英断だ。これを機に良い方向にいってほしい」と期待を寄せた。(『ABEMA Prime』より)