「#ひやごんの奇跡」に「燃えよヒヤゴン」 FC琉球×カヤックの新機軸 面白ポスター誕生の舞台裏 沖縄
ポスターのデザインを担当した琉球フットボールクラブマーケティング部のクリエイティブ担当者は「これまでは、ひと目でサッカーと分かるデザインを求められてきた。今回は違った。もっとバカバカしく、くだらなくしてほしいと言われた」と、戸惑いつつも新たな挑戦を楽しんでいる。「SNS上の反応に不安になることもあるけれど、反応がもらえることは手応えを感じる。『この選手を使った方がいいのでは』などサポータの思いが書かれた投稿を目にすると、FC琉球の歴史など色々なものを感じる」とし、「これからもツッコミどころを意識しつつ話題になるようなものを作っていきたい」と意気込む。 「面白さ」で存在感を見せる一方、プロスポーツチームとしての「勝敗」追求というシビアな課題もある。社長の柳澤氏は「面白さ」とチームとしての「強さ」、この2つについて「相関関係はあると思う」と考える。「強さが面白さにつながる。逆も。注目されて話題になれば強くもなる。Jリーグは選手の3分の1が頻繁に入れ替わると言われる流動性の高い世界。『FC琉球に行くとSNSのフォロワーが増える』そんな事も言われるような存在になれば、それはチームにとっても、選手にとっても良い影響を与える」。
サポーター層の拡大も意識する。8月31日には「日本一のスタジアム花火」と銘打った花火大会を開催予定。ピッチの芝生上で寝転びながら観賞することもできるなど工夫を凝らし「花火だヨ!県民集合!」などの複数のポスターも作製した。常に意識しているのは「サッカーに詳しくない人でも『面白い』と思えるような仕掛け」だ。「『面白い』がFC琉球のお家芸だね、と言われるようにこれからもやっていきたい」(柳澤社長)。
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