子どもに塾や習い事を「複数」させている世帯の年収はどれくらい?
「子どもに塾や習い事を複数させていている世帯ってどれくらいの年収?」「子どもに習い事をさせたいけれど、お金が心配」といった疑問や悩みを持つ人もいます。たしかに世帯収入が多いほうが、複数の習い事をさせる傾向はあります。 本記事では、子どもに複数の習い事をさせている世帯の年収や、世帯収入・公立私立別の習い事にかける費用相場を解説します。習い事の費用をおさえるポイントも紹介しているので、参考にしてください。
子どもの習い事を複数させている家庭の世帯年収
子どもに複数の習い事をさせている世帯年収について、2020年実施のオールアバウト「子育てのお金に関するアンケート」をもとに、世帯年収と子ども(小学生以下)の習い事の数の関係性を見ていきましょう。 習い事を二つ以上させている世帯の年収の割合は以下のとおりです。 ●1000万円以上……59% ●500万円以上1000万円未満……50% ●500万円未満……39% 世帯年収が増えるほど、複数の習い事をさせている家庭も多くなる傾向だと分かりました。
子どもの習い事の費用相場
子どもの習い事に対し、どれくらいの費用をかけている人が多いでしょうか。文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」より、世帯収入別・公立私立別に習い事(学校外活動費)の年間費用相場を表1にて見ていきましょう。 【表1】
※文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します」をもとに筆者作成 もっとも習い事にお金をかけているのは、世帯収入1200万円以上で私立小学校に通う子どものいる家庭で、年間76万2000円でした。
子どもの習い事の費用をおさえるポイント
子どもに複数の習い事をさせたいけれど、負担が大きいと感じる人も多いでしょう。習い事は子どもにさまざまな体験をさせられる半面、費用負担が大きいことも事実です。本項では子どもに複数の習い事をさせたい人向けに、費用をおさえるポイントを紹介します。制度などを活用することで、費用の負担をおさえつつ子どもに多くの経験を積んでもらえるでしょう。 ■兄弟・姉妹割の活用 兄や姉が習い事をしている場合は、同じところに通うことで兄弟・姉妹割として二人目は安くなるケースがあります。習い事によっては道具のおさがりも使えるため、さまざまな面で費用をおさえられるでしょう。 ■自治体の習い事を利用 自治体が主催する習い事を活用すると、習い事の費用をおさえられます。 たとえば東京都港区では、無料のプール教室のほか、音楽やスポーツなどさまざまな習い事を無料もしくは格安で受けられる取り組みが活発です。 自治体が主催している習い事を活用することで、無料もしくは安価で子どもに多くの体験をさせられるでしょう。