日本代表への道は「すごく長くて、しんどい」…ブレイキン・AMIがパリ五輪切符を手に
【ブダペスト=井上敬雄】アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は23日、ブダペストで最終日が行われた。パリ五輪新競技のブレイキン(ブレイクダンス)の女子は日本勢が表彰台を独占し、優勝した湯浅亜実(ダンサー名AMI)と2位の福島あゆみ(同AYUMI)が2枠ある五輪代表に名を連ねた。 【写真】ブレイキン女子でパリ五輪出場を決め、笑顔の湯浅亜実(右)と福島あゆみの表情
思い描いた通りの結果
ブレイキン女子の25歳、湯浅は決めていた。5月のOQS第1戦(上海)では日本勢3人が表彰台に乗り、湯浅は2位だった。五輪代表の枠は二つ。「誰かに勝つとかじゃなくて、優勝を目指しに行かなきゃ駄目」。流麗な舞で、思い描いた通りの結果を手にした。
準決勝で17歳の津波古梨心(つはこりこ)(ダンサー名RIKO)を下して代表入りを決め、重圧から解放された。第1戦で敗れた41歳の福島との再戦となった決勝では、より伸びやかにステップや回転技を繰り出し、判定で2―1の接戦を制した。
代表を確実にした後は涙も、笑顔も、あった。「すごく長くて、しんどくて。自分の力で勝ち取ったチケットだからこそ、五輪では思いっきり楽しみたい」。フランス革命の舞台となったコンコルド広場が本番の会場だ。どんな曲にもスムーズに動きを合わせる唯一無二のスタイルは、きっと観衆をとりこにする。(平地一紀)
大能寛飛(ダンサー名HIRO10)「今までチャレンジャーとしてやってきて、努力が報われたなって、すごくうれしかった。(五輪金メダルを)絶対に取ります」
福島あゆみ「今日は自分を褒めてあげたい。(予選が行われた前日22日に41歳になり)めっちゃ過酷な誕生日でした。でも、みんなでお祝いしてもらって、すごくうれしい誕生日になりました」