【バスケ】代表引退宣言の比江島慎が「置き土産」ホーバス日本4連勝で本大会出場権獲得
<バスケットボール男子:グアム-日本>◇アジアカップ予選◇1次ラウンド◇24日◇グアム大学カルボフィールドハウス 今回限りで代表引退に言及している主将の比江島慎(34=宇都宮ブレックス)が、本大会出場権獲得に大きく貢献した。 21日のモンゴル戦に続き先発で出場。要所で3点シュートを決めるなどして、チームを引っ張る。最大の見せ場は第4Q、残り約3分間からだった。 グアムの猛反撃に遭い、最大19点あったリードを失い、71-71の同点になってしまった。再びコートに立った比江島は、相手の守備網にかかり始めていた富樫勇樹(31=千葉J)に代わってボールを運び、ジョシュ・ホーキンソン(29=SR渋谷)へのアシストで勝ち越しに貢献。その後も西田優大(25=三河)の3点シュートを演出し、最後はファウルゲームを仕掛けられた中、ダメ押しのフリースローを2本とも決めた。 「いつもなら他の選手に任せるところだけど、自分が打ちたいと思ってボールをもらった。外す気はしなかった」 代表としての有終の美を飾りたいという思いがあったのだろう。 「最後にバタバタしたけど、勝ち切れて良かった。本大会出場を決めることができてほっとしています。来年夏、みんな、いい準備をしてくれると思います」 主将を務めたモンゴル、グアムとのゲームで連勝し、来年8月の本大会(サウジアラビア)出場権獲得に大きく貢献。まさに、後進への「置き土産」となった。 ホーバスジャパン再出発となった今回の2試合では、新しい戦力の台頭、発掘という意味で物足りなさも残った。ただ、本大会出場権を獲得した事で、来年2月の1次ラウンド2試合(20日中国、23日モンゴル=ともにアウェー)は、若い選手たちをさらに試す事ができる。 ホーバス監督も「今回はプレータイムが少なかった選手もいるし、次はいろいろな選手をもっと見ることができる」と前向きにとらえていた。【沢田啓太郎】