にわかに話題 星空鑑賞ツアーとは
星空鑑賞のツアーがにわかにブームとなっている。世界的にはニュージーランドのレイク・テカポ、『すばる望遠鏡』のあるハワイのマウナ・ケア山頂など。国内でも、長野県の八ヶ岳や沖縄県八重山諸島の星空は、知る人ぞ知る星空鑑賞の人気スポットだ。 もともと自然観測のツアーはオーロラや日食観察など、以前からあったが、『星空』に特化したものは多くなかった。当然のことながら、星空がきれいなスポットは、光の多い都会ではない。そのため、都市部から離れたところにあるため、一般的に知られることが少なかった。しかし、近年、ネットなどでも話題を集めるなどで、そういったスポットの知名度も高まり、旅行代理店などでもさまざまなツアーが企画されるようになっている。
特に今年に入って、話題に上がっているのがニュージーランドのレイク・テカポの星空だ。宝石箱をひっくり返したような満点の星空は圧巻で、現地では、『星空の世界遺産登録』を目指すなどの動きもある。現地でガイドをやっていた関係者によると「今年に入って、レイク・テカポの星空に関しては、さまざまなメディアでも取り上げられていて、話題性もあり今まで以上に人気も高まりつつあります。世界遺産への登録は簡単ではないようですが、それに値するものと言えるでしょう」と説明。世界遺産については、星空の所有者が誰になるのか、など、定義しにくいなどで、一筋縄ではいかないものの、その魅力は“世界遺産”級だという。 見ごろは、5月から7月(南半球の秋から冬)にかけてで、南十字星や天の川の一番明るいところが見やすくなる。特に南十字星は、日本では一部の地域を除いて見ることができないため、南半球ならではの星空鑑賞が楽しめる。
海外まではなかなか行きづらい、という方にとっては、沖縄の八重山諸島の星空ツアーがお薦めだ。八重山諸島の観光局は、今年にはいり、ツアー会社を設立するなど観光客の誘致に力を入れている。「八重山諸島の見ごろは夏で、天の川が美しく輝き、星空ツアーらしさを実感できます」(前出・関係者)という。 夏休みを利用して、日中は海などでアクティビティを楽しみ、夜間は星空鑑賞を満喫するなど、1日中、自然を満喫することができそうだ。