アウディQ6 e-tronがポルシェと共同開発のEVプラットフォームを採用して鮮烈デビュー
新たなデジタル体験を満喫できる最新テクノロジー
ボディサイズは全長4771×全幅1993×全高1648mm。プレミアムミッドサイズSUVの王道とも言えるサイズ感だが、PPEプラットフォームの恩恵でホイールベースは2899mmもある。フラットフロアも相まって、後席の足元も広々としたクラスを超えた居住性を実現した。526L(3分割構造の後席を折りたたむと1529Lに拡大)のリアトランクに加え、フロントフード下にも64Lのフランク(フロントトランク)を備え、大人5人の小旅行も快適にこなすことができそうだ。 コクピットのハイライトは、11.9インチのアウディバーチャルコクピット(デジタルインストルメントクラスター)と14.5インチのMMIタッチディスプレイ(インフォテインメントシステム)で構成されるアウディMMIパノラマディスプレイ。さらに助手席側に10.9インチのMMIディスプレイも装着可能だ。3つのディスプレイが並ぶところは壮観でまさにデジタル時代と思わせる。 コクピットのオペレーティングシステムにはAndroid Automotive OSを初採用した。OTAによってコンテンツは常に最新の状態に保たれる。さらにオプション設定されるARヘッドアップディスプレイは、フロントウインドーに運転に必要な情報を仮想コンテンツとして映し出し、視線の移動を最小限に抑えて近未来的なドライビングアシストを行う。 ヘッドランプやリアテールライトには、新たに第二世代デジタルOLED(有機LED)テクノロジーを採用。「アクティブデジタルライトシグネチャー」と呼ばれるこの世界初の技術は、デジタルOLEDリアライトの変化によって追突警報、エマージェンシーコール、エマージェンシーブレーキほか、さまざまな車両機能と連動して表情が変化して外部とのコミュニケーションを行う。 すでに昨年後半から情報は小出しにされてきたが、改めて全体を俯瞰するとその先進性には驚かされる。コンパクトクラスのQ4e-tron、そしてラージクラスのQ8 e-tronの間にポジショニングされたQ6 e-tronは最量販車になることも期待されている。それだけに、日本上陸も思いのほか早いはずだ。