挫折、ギリギリの状態で生活…コアラ小嵐はなぜ"筋トレYouTuber"になったのか
テレ東プラス
「テレ東プラス」は、お笑いグループ・超新塾や筋肉集団・マッチョ29を経て、現在はフリーの筋トレYouTuberとして活動中のコアラ小嵐にインタビュー! 筋トレに目覚めた理由から今後の展望まで…話を聞きました。 【動画】筋肉を愛する女性がジムで筋肉観察!パーツごとについつい採点?
芸人になり上京したものの…先行きが不安で眠れなくなった過去
――テレビで拝見する以上に、筋肉の迫力がすごいですね! まずはコアラさんが筋トレに目覚めたきっかけを教えてください。 「本格的に体を鍛え始めたのは12年ほど前ですが、実は体を鍛えようと思って始めたわけじゃないんです。 当時、超新塾の新メンバーオーディションに受かって上京しましたが、養成所にも行っていないド素人だったので、なかなかうまくいかず…。持ってきたお金なんてすぐになくなり、芸人としての活動があるのでバイトも入れず、ギリギリの状態で生活していました。 先行きが不安すぎて眠れなくなってしまったのですが、体が疲れたら寝られるかなと思い、ある夜、外に走りに行ってみたんです。するとその日はバッチリ眠れて、“これはいいぞ!”と。 それから夜中に走るようになり、途中にある公園で懸垂や腕立て伏せをしたら、めちゃくちゃよく眠れるようになって、それが筋トレの第一歩でした。 ある種の現実逃避だったと思いますが、体を動かすだけでポジティブな気持ちになり、運動の楽しさに初めて触れたような気がします。 お笑いで何一つ面白みが出せなかった自分が、腹筋が割れているだけでイジってもらえて笑いをとることができた…。そういう成功体験もあり、筋トレにのめり込みました」 ――体を鍛えたことで、人生が好転しはじめたんですね。 「そうなんです。ただ、精神的に極限まで追い詰められていると、軽く体を動かすことすら困難だと思うので、決して筋トレが万能だとは思いません。僕がいつも思っているのは、“しょせん筋肉、されど筋肉”。筋トレをすることでのメリットはたくさんありますが、筋肉は万能ではないので、筋肉が絶対的なものだと思いすぎないようにしています。 筋肉だけにのめり込んでしまうと筋肉の奴隷になってしまうという面もあり、トレーニングが楽しくなくなるし、食事管理を徹底しすぎると、食べる楽しみも失われてしまう。僕としては、筋トレも楽しみつつ、人生も謳歌したいいので、あまり筋肉にとらわれすぎないようにという意味で、“しょせん筋肉”という思いは大事にしようと思っています。 とはいえ、やはり筋トレってめちゃくちゃすごいんですよ。体力的・精神的に持ち上げてくれるだけではなく、僕は筋肉のおかげで人生を切り拓くことができたので、やはり素晴らしいものであり、なくてはならない存在です」