予選会トップから本大会でシード権獲得目指す立教大…花の2区出走へ、火花散らすエース候補
同じく2区を希望する馬場賢人(3年)は過去2大会で4区と3区を走り、今年の全日本大学駅伝では各区のエースが入った7区で4位の好走を見せた。「2区はチームのエースが走る区間であり、今年はその自負がある。序盤から積極的な走りでいき、自分は上りが得意なので、後半の坂で他チームのランナーと競って食らいついていきたい」
昨年の立教大は予選会の直前に当時の監督が解任されるという波乱に見舞われたが、100回大会では14位と、前年から四つ順位を上げた。大会が終わり、実質的に監督不在の中で選手たちがメニューを作り、練習を行ってきた。そんな中で今春から指揮を任された高林監督は、「力をつけるという点で物足りなさを感じた」と、スピード強化重視から、距離を増やす練習に方向性を転換。チームの土台の底上げを図ってきた。
駅伝シーズンに入った秋以降、その成果は実を結び、箱根路でのシード権獲得を掲げられるところまでチームは成長した。「私が着任当初は、高いハードルだと思っていましたが、今はシード権獲得が現実的なものとなっています」――。今年の大学創立150周年に華を添える快走が見られるか。(編集委員 千葉直樹)