期待外れ…。Jリーグ“ガッカリ”外国人選手10人。2023シーズン、大苦戦した助っ人たち
2023シーズンの明治安田生命J1リーグはヴィッセル神戸の優勝で幕を閉じた。先日には今季を彩った選手たちがJリーグアウォーズにて表彰されたが、期待されながら思った活躍を披露できなかった選手もいる。今回は、残念ながら活躍できなかった外国籍の選手を10人紹介する。
FW:ブレッシング・エレケ(ナイジェリア) 生年月日:1996年3月5日 所属クラブ:鹿島アントラーズ 2023リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト スイスやベルギーなど欧州でのプレー経験が豊富で、身長190cm・体重88kgと見た目のインパクトも十分。アフリカ人特有の身体能力も兼ね備えたブレッシング・エレケがJリーグで暴れる姿を期待したサポーターは多かったはずだ。しかし、同選手は影を潜めたまま鹿島アントラーズを去ることが決まった。 エレケは昨年夏、欧州移籍を決断した上田綺世の後釜として鹿島に加入。FCルツェルン時代の恩師でもあるレネ・ヴァイラー監督と再び師弟関係になった。ところが、エレケにとって誤算だったのが、加入から1週間も経たないうちに恩師のヴァイラー監督が解任されたこと。後任の岩政大樹監督からの信頼は得られず、1年目はリーグ戦わずか4試合の出場に留まった。 今季は心機一転といきたいところだったが、プレシーズンで負傷し出遅れると、復帰後は鈴木優磨や垣田裕暉の後塵を拝し、なかなか試合に絡めず。結局、公式戦出場はリーグ戦2試合、それも計29分間のみ。その他J1の2試合でベンチ入りしただけで、残りはすべてメンバー外と1年目よりも深刻な状態のまま2023シーズンを終えることになった。そして先日、鹿島との契約満了が発表された。
MF:フアン・マタ(元スペイン代表) 生年月日:1988年4月28日 所属クラブ:ヴィッセル神戸 2023リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト 今夏にアンドレス・イニエスタというスーパースターを失ったヴィッセル神戸だったが、それと同時に1人のスター選手を迎え入れた。それがMFフアン・マタだ。イニエスタらと共にスペイン代表としてワールドカップ制覇を経験し、クラブレベルではバレンシア、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどで大活躍。当然ながら日本人にも広く知られた存在である。 ただ、ネームバリューを考えればスタメン級なのは間違いないが、現実は厳しい。神戸加入から約2週間後に行われたJ1第27節、サンフレッチェ広島戦で途中出場を果たし10分間プレーしたが、以降は出番なし。ワールドクラスの技術を披露する機会には恵まれぬまま日本1年目の幕を閉じた。 マタが加入した時点で神戸は優勝に向けラストスパートをかけている段階で、いわばチームは完成されていた。また、神戸のサッカーは攻守においてハイインテンシティーをベースとしており、35歳と大ベテランの域にいるマタがすぐに溶け込むことが難しかったのは確かだろう。ただ、ここまで出場時間が短かったことに関してのガッカリ感はやはり否めない。