“秋の夕暮れどき”は交通事故が発生しやすい!? 自転車の「ながら運転」「酒気帯び運転」にも罰則!? 専門家が解説
TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。9月13日(金)、20日(金)の放送では「秋の全国交通安全運動期間」をテーマに、事故防止のために押さえておくべきポイントを伺いました。この記事では20日の放送内容を紹介します。
9月21日(土)から30日(月)までは、令和6年秋の全国交通安全運動期間です。今回の全国交通安全運動では、次の3つが全国重点項目として挙げられています。 1:反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止 2:夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶 3:自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底 前回の放送では「反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止」について、警察庁 交通局 交通企画課 安全係の久米川智昭さんに説明いただきましたが、今回は残り2つの重点ポイントについても解説していただきます。まずは「夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶」についてです。
◆日没時間が早まる時期は交通死亡事故が増加
日没時間が急激に早まる秋口以降は、薄暮時間帯(日没時刻の前後1時間)などにおける交通死亡事故が増加。特に日没後1時間は、歩行者が道路横断中に死亡する事故が多く発生しています。夕暮れどきは交通事故が発生しやすい危険な時間帯です。ドライバーも歩行者も、より注意を払う必要があります。 交通事故を回避するために車側に奨励されているのが、早めのライト点灯とハイビームの活用です。「ヘッドライトの使用は“ドライバーが視界を確保する”という目的以外にも、歩行者や自転車の利用者が車を認識しやすくなる意味合いがあります」と久米川さん。対向車や先行車がいない場合はハイビームを使い、上向きと下向きをこまめに切替えて視界を確保するとともに、早めのライト点灯を心がけて、自身が運転する車の存在を周囲に知らせてください。 また、2024年上半期の飲酒運転による死亡事故件数は49件で、前年同期比で13件減りました。しかしながら、飲酒運転による重傷事故は近年ほぼ横ばいで推移しています。久米川さんは「飲酒運転を絶対にしない、させない社会をみなさんでつくりましょう」と呼びかけます。そして、企業は安全運転管理者制度における「安全運転管理者等によるアルコール検知器を用いた酒気帯び確認」などの義務を確実に履行しましょう。