【政治解説】“ポスト岸田”に小池東京都知事の名前も… 5か月連続支持率20%台で泥沼の岸田政権 2024年3月 最新世論調査解説
求められる岸田首相の“リーダーシップ”
【竹内】 本当にそうだと思います。問題がどこにあるのかを突き止めて、それに基づいて対策をする。そして、“けじめ”をつける。今回でいうと「処分」をするということが求められると思います。岸田首相はもちろん、それをやろうとしているとは思います。けれど、国民が「岸田首相は一生懸命やっている」と受け止めていたら、やはり今の評価にならないと思います。
過去にはこんな例もあります。ロッキード事件で田中角栄元首相に1審で実刑判決が出たとき、議員辞職を求める声がわきおこり、当時の中曽根首相は自ら田中元首相に議員辞職を求めました。田中元首相はそれでも議員辞職を拒否はしましたが、中曽根首相が自ら対応する姿勢は打ち出されました。当時、強い影響力をもっていた田中元首相に「辞めろ」というのは大変、難しいものだったと想像できます。でも、中曽根首相は自ら出て行って辞めるよう求めました。 今回ともちろん状況は全然違いますけれども、岸田首相も自らリーダーシップを示して、「この問題に取り組んでいるんだ」、「解決しようとしているんだ」というところを見せないと、やはり、国民の受け止めは変わらないのではないかと思います。 (日本テレビ 政治部竹内真デスク 菅原薫解説委員) ■NNN・読売新聞世論調査 (3月22日から24日 全国有権者に電話調査) 固定電話 415人 回答率57% 携帯電話 605人 回答率37% 合計1020人が回答