【政治解説】“ポスト岸田”に小池東京都知事の名前も… 5か月連続支持率20%台で泥沼の岸田政権 2024年3月 最新世論調査解説
立憲民主党 枝野前代表 枝野幸男氏のユーチューブより 「岸田文雄さんで解散をしてくれたら、自民党は自滅です。だから首をすげ替えて、もうちょっと、なんとなく良さげな人に切り替えて総選挙になるというのはほぼ間違いない。(中略)次の総選挙は、日本初の女性総理を相手にやります。(中略)次の総理は上川陽子(外相)」
【菅原】 名前まで出しているんですね。これは“潰すため”ではないですか? 【竹内】 そうなんです。だから、枝野前代表は繰り返し「女性初の総理だからといって騙されてはダメだ」と警告をしているし、「総理が誰であろうと自民党ではダメだ」と批判もしているんです。 【菅原】 “上川首相”というのは、ありえなくはないんでしょうけれども、すごく可能性が高いかというと、そうでもないという印象ですよね。 【竹内】 そうですね。だからやはり、自民党内でも「女性だからという理由で、上川さんにするのはどうだろう」という否定的な意見は多いです。そもそも、上川外相は岸田派の人だったわけですよね。だから、岸田首相と‟親分子分“のような関係なわけで、岸田首相が続けている間に、上川外相が「私がやります」ですとか、周りの人が「上川さんでやろう」とは、ちょっと言いにくいですよね。 【菅原】 そうなると、“ポスト岸田をどうする”というのは、なかなか見えてこないというか、‟手詰まり感“がありますよね。 【竹内】 そうなんです。何か決定的な策というのは、なかなかないです。ただ、古くから“政界は一寸先は闇”と言われるように、“ある人”の名前も出てきているんですけど、誰か分かりますか? 【菅原】 女性ですよね。‟キャッチーなことを言わせたら、天下一品”といわれる、“あの人”ですね。
自民党内には“あの人”の再登板への期待も…
【竹内】 そうです。東京都の小池百合子知事です。小池都知事は、希望の党でうまくいかなかったので、それ以降は国政から距離を取っていました。オリンピックもありましたし、都政に集中している印象でしたけれど、ここに来て存在感を示す出来事がありました。それが1月の東京・八王子市長選挙です。1月というと、‟政治とカネ”の問題で、東京地検特捜部の捜査が真っ盛りだった時ですよね。そのため、自民党と公明党は推薦候補を立てたものの、すごく苦戦していたんです。ただ、最後の最後で小池都知事が応援・支援に乗り出したところ、何とか紙一重、辛くも勝利を収めたんです。ですから、自民党内からは、「やはり小池さんは選挙に強い」という評判が立ったんです。そういう流れの中で、「4月の衆議院の補欠選挙で東京に小池さんが自ら立候補して、国政復帰を図るんじゃないか」という噂が流れたんです。ある自民党の議員は、「小池さんのセンは消えてない」と。「小池さんがもう一度トップを目指す可能性は消えてない」と言うんですね。そうはいっても、「小池都知事は自民党を出たし、どうするんだ」と聞くと、「そんな理屈は後からついてくるんだ」と。これは自民党らしいですけれど。 【菅原】 “最後は何でもあり”となると、本当におっしゃる通り、自民党らしい感じはします。でも、小池都知事というのも、まさかのまさかという感じですよね。 【竹内】 そうですね。本命ではないですよね。特に、噂のようなところもあるので、確度が必ずしも高いわけではないです。ただ、一つ言えるのは、こういう噂や情報が出回るぐらい、自民党が苦しい、追い込まれた状況だということではあると思います。 【菅原】 自民党が盤石であれば、そのような声も出てこないとは思います。結局、“政治とカネ”の問題の真相解明が行われない限りは、この苦しい状況は続くのではないでしょうか。