【政治解説】“ポスト岸田”に小池東京都知事の名前も… 5か月連続支持率20%台で泥沼の岸田政権 2024年3月 最新世論調査解説
“ポスト岸田”に急上昇の上川陽子外相。そのワケは…。
【菅原】 今回の世論調査で、“ポスト岸田”についても聞きましたよね。 【竹内】 はい。今回はちょっと動きがありました。1位、2位は石破元幹事長、小泉元環境相で変わりませんでしたが、これまで3位が定位置だった河野デジタル担当相が4位に下がり、上川外相が3位に入りました。
【菅原】 このいわゆる‟ポスト○○”の調査では、上川外相は本当に最近になって出てきたという印象ですよね。 【竹内】 きっかけは、1月に麻生副総裁が講演の中で上川外相のことを持ち上げたことでした。 【菅原】 容姿いじりをして批判が出ましたよね。
《麻生副総裁 1月28日 福岡県の講演での発言》 「上川陽子は大したもんだぜ。俺たちから見ていても、ほぉ、このオバサンやるねと」
【竹内】 結果的には、これをきっかけに上川外相が注目された部分はあったと思います。日本では女性が首相になったことはないですから、自民党からすれば目先を変える、雰囲気を変えるというアピールをするためには、「上川さんがいいのではないか」という人が結構出てきたわけなんです。自民党のある若手議員は「自民党が変わったと国民に思ってもらうには女性が良い。そういうリーダーで選挙をやるのがとても良い」と話しています。そして、これは議員の本音が出ているなと思ったのが、自民党の中堅議員の話です。「選挙を考えるならば、女性や若いリーダーが望ましい。女性というと野田さんや高市さんもいるけれど、あの人たちは好き嫌いがあるじゃないか。その点、上川さんはそんなに好き嫌いが分かれるタイプでもないし、無難でいいんじゃないか」と話していました。 【菅原】 「女性だからいい」だとか「無難だからいい」というのは少し失礼な感じがします。 【竹内】 本当にそうだと思います。女性からすれば「女性であれば誰でもいいのか」となってしまいますよね。ただ、自民党もさすがに皆がそこまで短絡的に考えているわけではなくて、「女性というだけでいいのか」、「初の女性総理で刷新感を出すなんてことで国民はだませない」と話す人もいます。ただ一方で、野党もこの“上川総理”を警戒しています。立憲民主党の枝野前代表は講演で、このように発言しました。