長野県松本市出身の写真家・MARCOさん "原点"松本PARCOで作品展、27日から
PARCO(パルコ)でMARCO(マルコ)が写真展!?―。長野県松本市出身のフォトグラファー・MARCOさん(42)=東京都=が、来年2月末で閉店する松本パルコ(松本市中央1)の最後の年末年始を彩ろうと、写真展イベント「PARCOでMARCO」を27日~1月13日に同店で開く。松本で過ごした青春時代にパルコで受けた多くの刺激が「今の自分の原点」といい、感謝と愛を込めて刺激的な空間を演出する。 単に写真を並べるだけでなく、見て、作って、手に取って、過ごせる空間として企画した。写真集にまとめた水中写真や旅の写真、信州紬(つむぎ)に和紙刷り写真を軸装した作品を展示するほか、市内の藤原印刷と商品化した写真塗り絵のワークショップ(WS)、現像段階で発生するテストピースのコラージュWS、スペシャル撮影会など盛りだくさんだ。トイレットペーパーやアイマスクといったオリジナルグッズも多数並べる。 信大付属松本中から松本深志高校に進み、日常的に松本パルコに通った。「すごい影響を受けた。将来の自分を形成する刺激や原動力だった」と振り返る。地下1階の書店リブロでは写真の世界にも出合った。パルコで知った外の世界に憧れて上京し、慶応大学在学中に日本を代表する写真家・蜷川実花さんに師事。アシスタントを経て独立した。 会期中は週末やWS実施日に会場に詰める。「閉店はとてつもなく寂しい。思い出のパルコを大勢が訪れ、パルコらしい刺激を受ける機会を提供したい」と話している。
市民タイムス