「ほめられて出世」はもう古い? 若者の6割「人前でほめないで」に衝撃も……上司との“ギャップ”の理由【#みんなのギモン】
■自分がそうだったから…ギャップに注意
小野解説委員 「ほめる側とほめられる側のすれ違いが、なぜ起きるのか。金間教授に聞きました」 「今ベテランで部署の中核にいるような人は、ほめられて元気が出て出世してきた人が多い。『社長賞いただきました』というように。自分がそうだったから、みんなの前でほめると士気が上がるのではないかと思いがち。そこにギャップがあるということです」 山崎アナウンサー 「これが当たり前、これが普通、というのは世代が変わっていくことで変わっていきます。個人によっても変わっていきます。アップデートしていく必要性があるなと思います。こういうほめ方が好まれる、というのもあるのでしょうか?」
■ラフぼめ、最中ぼめ、引用ぼめのコツ
小野解説委員 「どうほめたらいいのか、金間教授に聞きました。まず、ラフにほめる『ラフぼめ』です。『今日作ってくれた資料サンキュー』『あの会議の発言良かったよ』など、会議が終わった後に一言だけポンと、わざわざほめている感じを出さずにさりげなく言うものです」 「次に『最中ぼめ』。結果が出た後ではなく、頑張っている最中に『頑張ってるね』とほめるものです。そして『引用ぼめ』。そういえば隣の部署の部長が、頑張っているねと君のことをほめていたよ、と引用する形で伝えるものです」 「直属の上司が部下をほめると、部下は『何か裏があるんじゃないか』と考えがちだそうです。間接的にほめると、お世辞感が払拭できます」 鈴江アナウンサー 「客観的な事実として受け取れますよね」 小野解説委員 「こういうものはテクニックが必要ですが、毎回使ったら『いつもの手か』とばれるので、たまにやるのがいいそうです」
■比較、ご機嫌取り…若者にNGなほめ方
鈴江アナウンサー 「いずれにしても、見ていてくれるというのがベースにあるので、どのほめ方をされてもうれしいだろうなと思いました。一方で、これはやめておいた方がいいというケースもあるんですか?」 小野解説委員 「金間教授によると、『誰々さんと違ってあなたは頑張っているね』『あの人と比べて…』と比較するのはダメです。『まだ20代なのに…』『さすが何々大学出身!』もダメです。ご機嫌取りや見返りを求めるのも、裏があると思われてしまい、ダメだそうです」 鈴江アナウンサー 「ダメなパターン、良いパターンを学んでみて、本音で思っているかどうかは大事にしたいと思いました」 「コミュニケーションで周りからの見られ方を気にしている若い世代の方もいらっしゃると思いますが、どう見られるかよりも、まず自分がどう感じているかもぜひ大事にしてもらいたいなと思いました」 小野解説委員 「ほめられるのは好き、だけど人前ではほめられたくない。その心を調べたら、とてもデリケートで奥が深かったです」 (2024年8月23日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)