スポーツ賭博のラッシュ・ストリート、身売り検討で同業大手に接触か
(ブルームバーグ): 米オンライン・カジノ会社のラッシュ・ストリート・インタラクティブは、会社売却の可能性を含めた戦略的選択肢を模索していると、事情を知る複数の関係者が明らかにした。
部外秘情報を理由に匿名で話した関係者の1人によれば、同社代表らはすでにスポーツギャンブル大手のドラフトキングスを含む潜在的な買い手候補に接触した。
ラッシュ・ストリートの担当者はコメントを控えた。同社は「ベットリバーズ」や「ラッシュベット」といったスポーツ賭博をオンラインで展開する。
ドラフトキングスの広報担当者は「当社は通常業務の一環としてさまざまな企業とさまざまな事象を協議する。そうした協議の具体的な内容についてコメントしない方針だ」と述べた。
シカゴに本社を置くラッシュ・ストリートは、資産家ニール・ブルーム氏が築いた不動産およびカジノ帝国から派生したビジネスで、同氏は今も経営権を握っている。米国の15州と3カ国でオンラインカジノを展開し、昨年の売上高は6億9100万ドル(約1050億円)で、前年比17%の増収だった。
オンラインギャンブル市場はドラフトキングスやファンデュエルなど一握りの企業が寡占しており、その中でラッシュ・ストリートの存在感は小さい。リサーチ会社アイラーズ&クレジック・ゲーミングによれば、今年1月末までの1年間におけるオンライン・スポーツ賭博市場において、ラッシュ・ストリートのシェは2%未満。ランキングでは6位に位置する。
原題:Rush Street Interactive Said to Weigh Sale, Approach DraftKings(抜粋)
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Gillian Tan, Christopher Palmeri