優勝候補アルカラス、全米オープン直前練習で右足首をねんざ!「状態を改善させて大会に向けて準備したい」<SMASH>
間もなく開幕を迎える今季最後の四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の男子シングルスに第3シードで出場する世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン)が、現地24日に開かれた記者会見に登場。その中で懸念されている足首の状態について言及し、「1~2日で良くなるだろう」と明かした。 【動画】アルカラスの右足首ねんざの瞬間を捉えたビデオ映像 スペインメディア『Punto de Break』によると、アルカラスは同24日に会場内で行なったフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同29位)との練習で右足首をねんざし、予定よりも早めにヒッティングを中断。それからわずか数時間後に会見に臨み、同箇所の状態は特に心配はないとしてこうコメントした。 「予防措置としてトレーニングを中止したが、大丈夫だと思う。状況がさらに悪化した場合を考えると、十分にトレーニングを続ける気分にはなれなかった。ただ数時間経って気分は良くなったし、足首も大丈夫だ。明日はまた何も考えずに100%(の強度)でトレーニングをしてみるけど、今日は慎重にやらなければならなかった。 けれども全米オープンへの出場については心配する必要はなかった。セルンドロへの敬意から、トレーニングをやめたくなかったので自分に腹が立ったけど、(いち早く)足首の状態を改善させて、大会に向けて準備したい。 1日か2日で100%になることはわかっている」 パリ五輪で銀メダルを獲得したアルカラスは、全米オープンの前哨戦として先日の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/ATP1000)に出場するも、初戦でガエル・モンフィス(フランス/元6位/同45位)に敗れた。ただ試合数を重ねられなかったことについても問題はないと、今季だけで四大大会2勝(全仏・ウインブルドン)を挙げている21歳は自信を見せる。 「もちろん、全米オープンの前にもっとハードコートで試合をしたかったけど、それは特に影響はない。例えば全仏を振り返ってみると、クレーコートでの試合数はそれほど多くなかったのに、良い結果を残すことができた。ウインブルドンもそんな感じだったね。全米でも同じような流れになるとは考えたくないけど、ハードコートでの試合が少なかったことについては心配していない」 22年大会以来の全米制覇を狙うアルカラス。現地27日の初戦では予選勝者のリー・トゥー(オーストラリア/同188位)と対戦する。今年はどんなプレーを見せてくれるのか非常に楽しみだ。 文●中村光佑