「反米同盟の強化」へ、ロシアとイランの防衛関係とウクライナ・中東情勢の連動
ロシアとイランは防衛関係を強化
ロシアとイランは近年、防衛関係を強化しており、ウクライナ戦争を続けるロシアに対し、イランは攻撃用無人機やミサイルを供与してきた。 イランはロシアにレーダーや防空装備を要請しており、既に納入が始まっていると、ニューヨーク・タイムズは8月5日に報じた。 ジェームズ・マーティン不拡散研究センターのユーラシア担当ディレクター、ハンナ・ノッテは「イランはロシアに求める広範な希望品のリストを持っている」と述べる。 リストのトップは、ロシアの戦闘機スホーイSu35だ。イラン政府によれば、両国は昨年末、イラン空軍の戦闘機の近代化を支援することで最終合意したという。戦闘機はまだ納入されておらず、イランは今回訪問したショイグに対し、納入を迫ったとされる。 ノッテによれば、両国は電子戦でも協力している。この分野で先進的能力を持つロシアは、アメリカの高度な兵器システムを妨害してウクライナ軍を苦しめている。 ロシアは、ウクライナ戦争においてイランの兵器が欧米のシステムに与えた成果を伝える一方、欧米の制裁を回避する方法をイランから学んでいるという。 ノッテは言う。「知識の拡散がいま進んでいる」 From Foreign Policy Magazine