【与野党一騎打ち】島根1区補選は今後の政局の「震源地」となるか!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年4月20日に公開された動画のテーマは「与野党一騎討ち!衆院島根1区補選!」 4月28日に投開票を迎える衆院島根1区の補選の情勢や背景について、日本大学教授の西田亮介氏(社会学者)、ライターの平河エリ氏に解説していただきました。 今回の衆院補選で実施する特別コンテンツもご紹介します! 【このトピックのポイント】 ・衆院島根1区補選、序盤の情勢は ・今回の補選、地元の関心はどこに ・両立候補者の人柄や政策ポイントを整理
衆院島根1区補選、序盤の情勢と構図を解説
衆院島根1区補選の立候補者は、この2人です。 ・錦織 功政氏(新・自民党、公明党推薦) ・亀井 亜紀子氏(元・立憲民主党、共産党支持) 島根1区は、政治とカネの問題で一番注目された選挙区のひとつ。細田前衆院議長の死去に伴い、今回の補選となりました。 平河エリ氏は序盤の情勢を、「元職が出ているということで、一定以上野党が浸透している」「もろもろの自民党の不祥事が、島根県内でダイレクトに逆風になっている印象」と解説。「保守王国島根1区も、自民党にとっては厳しい戦い」とまとめます。 MC伊藤由佳莉「現状では、自民党がだいぶ苦戦するという状況がうかがえます」 西田亮介氏は、「唯一の与野党一騎打ちの構図の中で、勝っても負けても許容できるギリギリのところが『1』という数字」「3つある選挙区の中で勝つに越したことはない、負けても許容せざるを得ない。明確に負けきったという印象を与えないことが重要」と、自民党の思惑を推し量ります。 その上で、選挙の背景となった細田氏が、さまざまな疑惑を持ったまま表舞台から退場した中、立憲民主党にとっても負けられない戦いであると構図を説明。 西田亮介氏「立憲民主党にとっては、ここで勝てば『勝った』印象を強く与えられる。信任を得て、広く今後来るべき選挙に伝えられることは確実。言い方を変えれば、自民党にとっては『できれば落としたくない』」 平河エリ氏「亀井さん、強い候補ではあると思うんですよね」 亀井氏の初当選は2007年参院選(当時、国民新党)。自民党の重鎮である現職を破っての当選でした。平河氏は、亀井氏がこれまでも衆議院で議席を1回得ていることを含め、「総合的に山陰の中では野党が強い候補のひとり」と述べ、「地力が試される選挙区」と評します。