異次元の回転性能を実現! ヤマハのEVフォーミュラカーと最新トルク制御
トライアルはいかに足をつかずに、山や障害物を登っていけるかを競う競技。ライダーの意図通りにトルクが発生することが必要。しかも、そのトルクが大きいほど
2023年からは全日本選手権にエンジン車に混ざって参戦。モーターは瞬時に大きなトルクを発生させられる特性があり、その制御が重要。200種類ものマップをテストしながら、モーターによる出力の出し方を研究している。
そしてもうひとつ注目なのが水素エンジン搭載のレーシングカートである。ヤマハは古くからレーシングカートを製造していて、そこから育ったレーシングドライバーも多い。そんなカートを水素で走らせられないかというトヨタ自動車からら委託を受けてヤマハ発動機で開発。
モトクロスバイクのYZ250Fをベースに、水素を直接燃焼室に噴射できるように直噴化。水素は燃焼範囲が広く、インポート方向に火が広がるバックファイヤをしやすいので、ポート噴射よりも直噴化が適しているとのことで、ヘッドを改造。出力はガソリン使用時よりも数割落ちるというがすでにデモランなどが行われている。課題は水素を入れる高圧タンクが肉厚があり、たくさんの水素を積んで走ることができずどうしても航続距離が短くなってしまうという。そういった面での新たな課題を克服しつつ、次世代のモータースポーツに向けて開発に黒組んでいる。
レスポンス 加茂新