後に宝物になる「かたち」のない7つの旅の記念品 スペシャリストが提案
旅先で耳にした音楽のプレイリストをつくる、言葉を学ぶ、日記をつける、寄付をする
■旅先で耳にした音楽のプレイリストをつくる 「旅行するときは、その場で流れている音楽を特定できるアプリ『Shazam』を使って、気になる音楽を耳にしたときに曲名を調べるようにしている」とヨシオカは話す。 「例えば、旅行中にあちこちで流れているポップな曲や、思い出深いレストランで食事しているさなかに聞こえてきた音楽。DJがかけると、聴衆が自然に合唱する曲などを調べる。それらの曲はプレイリストに追加しておき、自宅に戻ってから、旅行を思い出すときに聴いている」 ■言語を学ぶ 「知らない場所で、異なる言語を話す人たちに出会うときは、彼らが話す言葉やフレーズをいくつか覚えるといい」と話すのは、旅行代理店「Golden Rule Travel」で働くハンス・マストだ。 「言語は、異なる言葉を話す人たちの文化や生き方と結びついた、便利な記念品だ。言語を習いたければ、オーディオブックなどの音声を聴いたり、オンラインコースを受けたりと、いろいろなやり方がある。要は、その言語を学びたいという意欲があるかどうかだ」 ■日記を手書きしたり、スケッチしたりする 旅先での思い出を文字で書き記すのが好きな人たちもいる。「旅行中に、日記を手書きしたりスケッチしたりするのは、旅を記憶にとどめるための、パーソナルで有意義な方法だ」とマストはいう。 「自分の気持ちや気がついたことを、文字にしたり、芸術的に表現したりすれば、旅行中の出来事や気持ちが心に残りやすくなる」 ■旅先のコミュニティに寄付をする 「地元組織に寄付をして、旅行先に無形の貢献をするのも、1つの手だ」と提案するのは、旅によって世界を変えることを提唱する非営利団体「Tourism Cares」のマーケティング担当ディレクター、ホイットニー・スミスだ。「心ある旅行者として地元に寄付をすれば、自分が去ったあとも、旅先とそこで暮らす人たちを支援することができる」 スミスによれば、寄付者にはたいてい、年次報告書や週刊の会報誌などが送られてくるので、寄付先の組織やコミュニティがどう発展しているのかを把握できるという。「最新情報が定期的に送られてくると、そのコミュニティの変化や発展を実感できるし、その場所で過ごしたときを思い出すきっかけになる」
Kaitlyn McInnis