マニフェストは訂正し続けよ。都知事選5位「令和のダ・ヴィンチ」 x 四條畷市長対談
10月27日に行われた自民党総裁選の結果は、改めて“政治と国民の乖離”を印象付けるものとなった。決戦投票において議員票の得票数が大きく変わるという俗人的な結果を見て政治の混迷を感じた人も多い。改めて、日本社会のなかでも最も改革が遅れている分野が政治であることを印象付けた格好だ。 いまだ正しい未来が見えないという環境のなか、政治の「新しい仕組みづくり」を目指す若手政治家たちがいる。 1人はForbes JAPAN 11月号「世界を動かすカルチャープレナーたち CULTURE-PRENEURS 30」(59ページ)にも選ばれた安野貴博氏である。 東大松尾研で学び、ボストン・コンサルティング・グループを経て連続起業に成功。そのままビジネス街道を猛進するかと思いきや、執筆したSF小説で新人賞受賞、さらにアートコレクティブ「実験東京」名義の作品で渋谷アートアワード 渋谷区長賞を受賞。そして2024年には東京都知事選に出馬、得票数15万票で「第5位」となる。才人であり、まさに「令和のダ・ヴィンチ」なのだ。 そしてもう一人が東修平氏だ。東氏は外務省、野村総合研究所を経て28歳のときに故郷・四條畷市の市長選に出馬し当選する。現職最年少市長(当時)として、財政再建だけではなく民間人材サービス会社とのコラボによる副市長公募や、コミュニケーションアプリを用いた協働のまちづくりシステムの構築など、新しい自治体のあり方にチャレンジを続けてきた。9月25日、今季限りの退任、そして後継者公募を発表して世間を驚かせた。 【特別対談】「次期市長公募」の四條畷市市長 x 都知事選5位「令和のダ・ヴィンチ」 に続く対談後半では「日本政治の可能性」をテーマに話は展開された。なぜ2人は政治の新しい「仕組みづくり」に挑戦するのか。Forbes JAPAN編集部と四條畷市をつないで熱い思いを交わしてもらった。(聞き手・文=赤石晋一郎/ジャーナリスト)。