ペイパル、10-12月の売上高見通しが市場予想下回る-株価下落
(ブルームバーグ): 29日の米株式市場で、オンライン決済サービス会社ペイパル・ホールディングスが下落。約9カ月で最大の下げとなった。10-12月(第4四半期)の売上高見通しが市場予想に届かなかったことが嫌気された。
この日の同社発表によれば、10-12月の売上高は1桁台前半の増加率となる見通し。アナリスト予想は5.4%増だった。7-9月(第3四半期)の売上高は78億5000万ドル(約1兆2000億円)で、こちらも市場予想をわずかに下回った。
ニューヨーク市場でペイパル株は一時7.7%安と、日中ベースでは2月8日以来の大幅な下落率となった。
ペイパルは売上高見通しについて、バリューベースの価格戦略に基づいていると説明。アレックス・クリス最高経営責任者(CEO)はこれまで、ペイパルの技術を顧客に無料で提供する方針をやめる計画について「時間がかかる」と述べており、これは売上高の伸び鈍化につながる可能性がある。
7-9月の総取扱高は9%増の4226億ドルと、アナリスト予想(4216億ドル)を上回った。技術の向上や電子商取引での提携が奏功した。
クリスCEOは発表文で、「われわれは着実に変革を進めている。市場に革新をもたらしているほか、業界をリードする企業と重要なパートナーシップを構築し、新しいマーケティングキャンペーンを通じて認知度とエンゲージメントを高めている」と説明した。
原題:PayPal Shares Fall After Revenue Forecast Misses Estimates (1)(抜粋)
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Paige Smith