支部長より「しっかり仕事」 田畑氏、本紙単独取材に
●不適切な党員登録問題 自民党の田畑裕明衆院議員は19日、国会内で富山新聞の単独取材に応じ、不適切な党員登録があった問題などに対する受け止めを語った。富山1区の支部長就任を目指すかについては「信頼回復のため、今はいただいた任期で、しっかりと仕事をしていくということに尽きる」と話した。要旨は次の通り。 ―企業献金を党費に充てたことはないか。 そういった資金の動きがないことは外部の専門家に調べてもらい、確認してもらった。 ―口裏合わせをしようとしたと疑われたことで事態をより混乱させた。 旧知の仲でもあったので、気安さもあり、方策を相談しようと思ってしまった。不信感を与えてしまい、責任を痛感している。 ―田畑氏自身が党費を肩代わりしたということはないのか。 私が支出したことはない。 ―親族が肩代わりしていたことを認識していなかったのか。 親族を信じ切っていたので承知していなかった。 ―事務所でなぜ約700人もの党員を管理していたのか。他の選挙区では地域支部などが協力して管理していると聞く。富山市連などは協力していなかったのか。 他の選挙区の事情や状況は把握していなかった。 ―党員獲得ノルマは影響があったか。 党勢拡大のためにも自分の事務所で党員を集めるべきだと思っていた。 ●事務所は窮地に 政治活動に制限 ―自民県連は富山1区の支部長について、当面は選任しない措置を取った。政党交付金や企業献金が受けられなくなり、事務所の縮小などが余儀なくされるはずだ。 今回の措置で、事務所の運営を根本的に変えなければいけない窮地の状況にはなっている。これまでの政治活動と異なる強い制限も受ける。真摯(しんし)に反省し、政治活動が前進できるようにさまざまな方と相談しながら職責を果たしたい。 ―当面は政治資金パーティーは開かないのか。 開くつもりはない。 ―新田八朗知事は引き続き職務に励むことを期待している。 今、国会では地域医療構想の新たな策定、創薬力の向上、医薬品の安定供給のための法改正などの議論にも携わっている。そういった分野で、富山の発展のために全力を尽くしたいと思う。