山梨学院監督「今まで私が足を引っ張っていたんだな」センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は第10日の29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝があり、山梨学院が作新学院(栃木)に12―3で勝利し、準決勝に進んだ。山梨学院は県勢として32年ぶり、同校初の4強入りを果たした。山梨学院の吉田洸二監督の試合後の主なコメントは次の通り。 【山梨学院vs作新学院を写真で】 ◇選手が歴史を変えている 運も味方して、ぜいたくすぎる展開だった。(先発して96球で降板した)林は100球をめどにしていた。余裕を持って投げられた。足を使って攻撃する伸びやかな野球ができた。(優勝への意識は)ゼロで、次戦に120%で臨む。 林は少ない球数で降板した後、(追い上げられて)もう一度登板させるリスクを避けました。8割の力で、予定通り100球を投げた方が楽だと思った。林が甲子園ですごく成長している。特に球のキレが上がり、120キロ台でも相手打者が押し込まれている。1球でも多く投げさせた方が、夏にもつながるように感じる。 選手が結果的に歴史を変えていますね。今まで私(監督)が足を引っ張っていたんだなっていうのが正直な思いです。僕が勝ちたい勝ちたい思いが強すぎて、以心伝心で選手にガチガチの状態を生んでいた。 (山口県立の光と対戦した)前の試合の五回くらいから、昔の(長崎県立の清峰を率いてセンバツで優勝した)県立時代の感覚でやっています。(2回戦と3回戦で)県立高と対戦して、その姿を見たからかもしれない。勝ちなんかどうでもいい。本当に甲子園に立てるだけでうれしいと思っています。