吉村代表提案の兵庫県議会の自主解散「選択肢から外す」 実現可能性低いと維新
兵庫県知事選後に日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)が言及した兵庫県議会の自主解散を巡り、維新県議団は3日、「選択肢から外す」として、議会への提案を見送る考えを明らかにした。 【写真】吉村知事「文春バズーカ、飛んできても仕方ない」 同党県議団はこの日、県庁内で議員団総会を開き、県議会の自主解散など吉村氏からの提示について協議。他会派を巻き込んで解散を議決するのは実現可能性が低いなどとして、提案しないことを決めた。 その代わりに、吉村氏が自主解散を求めない場合の選択肢として提示していた知事や議員のパワハラ、公益通報制度、県職員の政治活動参加制限などに関する条例整備に向けた取り組みを進めるとした。 総会後、取材に応じた同会派の門隆志幹事長は「現状では、私たちが手を挙げても『パフォーマンスだ』などと一蹴されかねない。自主解散を言うなら、しっかり合意形成した上でやりたいが、その可能性は低い」と説明した。 一方、条例整備に向けた取り組みについて、岸口実団長は「議員提案できるものは2月議会を目指し、そぐわないものは知事側に条例整備を働きかけたい」と述べた。 兵庫県知事選を巡っては、県議会から全会一致での不信任決議を受けた斎藤氏が失職を選択、出直し選挙で再選を果たした。これを受け、吉村氏は同党の県組織「兵庫維新の会」に対し、「議会自身も責任を取って県民の審判を仰ぐべきだ」と自主解散に言及するなどしていた。