老後、生活費は減る?!【65歳以上の無職夫婦世帯】1カ月の「生活費(内訳)・年金受給額」はいくら?貯蓄はどのくらいある?
FPからのアドバイス
現在65歳以上の方の暮らしぶりが何となくイメージできたのではないでしょうか。 しかし、生活費や年金受給額、貯蓄額など、あくまで「平均値」である点にはご注意ください。実際に自分自身に当てはめて考えてみることが大切です。 まずは今の生活費や将来かかるであろう生活費から、老後の必要資金額を算出してみましょう いわゆる「ゴール設定」です。 目標とする金額が決まらなければ結局どうすればいいかが分からないため、現状把握とゴール設定は非常に重要になります。 次に、受け取れる年金受給額の目安を把握しましょう。 年金受給額については「ねんきん定期便」が非常に役に立ちます。 自分が将来受け取れる年金額を把握することができれば、自分にとっての老後の不足金額がみえてきます。 足りない金額が見えたところで、最終的に「何をするのか」を考えていきましょう。 このまま貯金をするだけで足りるのか、貯金のペースでは足りないから資産運用を検討する、などです。 平均や周りに流されることなく、必ず自分のケースで考え、行動に移していくことが重要です。
参考資料
・株式会社帝国データバンク「「カレーライス物価指数」調査(2024年8月)」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6 <2024> 年財政検証結果ー」 ・内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会(第8回)」
荻野 樹