「質問がいい人は伸びる」楽天・三木肇監督が感じるプロ野球で活躍する人の特徴は 質問がいい小郷選手は「ミスしても夢にする能力めっちゃ高くなった」【ヒーローインタビュー】
守屋アナ: 監督の座右の銘はありますか 楽天 三木肇監督: いろんな言葉があると思うけど、僕自身が結構好きというか、大事にしているのは、「塞翁が馬」。 「塞翁が馬」とは、一見不運に思えたことが幸運につながったり、その逆だったりすることのたとえ。幸運か不運かは予測しがたいということですが…。 楽天 三木肇監督: すごくその言葉にいろいろ揺さぶられたり、いろいろ支えられたりしたので。その瞬間瞬間で思いはあるけど、やっぱある程度トータルで、しっかり自分自身を整理しながら。その言葉から教訓受けているというか、自分の中で活かせることはしっかりしたいなとは思っています。 ディレクター: (座右の銘が)小郷選手と一緒ですね。 楽天 三木肇監督: あいつたぶん俺のパクッたと思う(笑)。(一同笑い) パクッたって、俺のやつじゃないけどな(笑)。「塞翁が馬」は俺が作ったんじゃないけど(笑)。 守屋アナ: 考え方が伝わったということじゃないですか。 楽天 三木肇監督: あ、それいい話ですね!そうですね、僕の思いが。 ■若かりし頃の小郷選手の悩み 楽天 三木肇監督: でもそんな話したことあるんすよ、小郷に。若い時、1年目2年目かな。僕のところに「監督」って来て、「どうした?」って言ったら、もうとにかく「ミスしたら引きずってしまう」と。もう気になってしょうがない。こういう時ってどうしたらいいんですかって言うから、もうそれはいろいろ野球ってミスあるし、生きてたら俺もいっぱいあるけど…。「夢だったんだ」って思えばって。現実に起きているけど、いや、夢だったんだと思ったらって言ったら、すごくそれが彼のIQに合ったみたいで。「夢か、いいっすねそれ」みたいになって。 逆に言うと、それからまだ彼も若くて。ミスしても”夢だと思う能力”を身に付けてしまってるから、あんまり反省しなくなったんだよね。(一同笑い) それで…「そういうことじゃないよ」って(笑)忘れ切っていいっていうもんじゃないよって、しっかりそんなこと活かしなさいよっていう話はしたのは、覚えてるのね。 その時もしかしたら「塞翁が馬」の話はしたのかもしれない。僕の解釈が間違ってたらあれだけども、「いいことが起きた。その時には悪いことが起きる前触れかもよ。良くないことが起きちゃった。そしたら、いいことが起きる前触れかもよ」って。野球がピンチの後にチャンスがくるのと一緒で、「そこを耐えれば何かいいことがあるかもよ」、人生ってそういうことでしょ?って。 夢の話をしたのはすごく覚えていて、あいつ”夢にする能力”めっちゃ高い(笑)まあ、かわいいな。