岸田首相「派閥解消する」も…“政策集団”として存続 党内から反発の声も
日テレNEWS NNN
「いわゆる派閥は解消する」。23日夜、そう語った岸田首相。ただ、「政策集団」として存続することは認められました。この決定に、自民党の議員からは早速、反発の声も…。 ◇ 23日夜、岸田首相は“派閥解消”の決意を語りました。 岸田首相 「派閥ありきの自民党から、完全に脱却をいたします。そのために派閥から、お金と人事の機能を切り離し、 いわゆる派閥を解消いたします」 23日も、すべての自民党議員が出席できる「政治刷新本部」で議論。所属議員の了承は得られたのでしょうか。終了後、参加者からは“評価”する声もありました。 自民党・小泉進次郎元環境相(無派閥) 「国民の皆さんにはわかりにくいかもしれません。ただ、今まで自民党が結党以来できなかったことが、派閥から人事と金を切り離すことを明確に党の文書に明記すること。それが今回、明記されたわけですから」 ◇ 今夜、了承された「中間とりまとめ案」には、焦点となっていた派閥の「全面解消」については盛り込まず、「政策集団」として存続することを容認しました。 そのうえで「政策集団」から人事とカネの機能をなくすため盛り込まれるのが、派閥が「閣僚や党役員の人事に関与することの禁止」「政治資金パーティーの開催禁止」「所属議員に対し夏に『氷代』冬に『餅代』と称して資金を配ることの廃止」などです。 玉虫色にもみえる結論に、党内からは反発の声もあがりました。 自民党・牧原秀樹議員(無派閥) 「解散をした派閥もあるのに、残っている派閥があるのはいかがなものか」 自民党・船田元議員(茂木派) 「もうとにかく派閥は全部すぐに解消すべきだと」 ――もし平成研(茂木派)が残ったらどうする? 自民党・船田元議員(茂木派) 「その時、私は(茂木派を)辞めます」 ◇ ――派閥をめぐっては党内で全廃を求める声もあった。総裁として麻生派、茂木派、森山派の解散まで踏み込む考えは? 岸田首相 「ご指摘の3派についても、新たなルールに従ってもらいます。その意味で、3派についても、いわゆる派閥ではなくなると考えています」 「いわゆる」という言葉をつけて「派閥はなくなる」と主張。中間とりまとめ案は、25日の総務会で正式に了承される方針です。 (1月23日放送『news zero』より)