【U-19日本代表23選手の通信簿】最高ランク「S」はなし。「A」評価はハット達成のMF中川育ら4人
佐藤は決定力を高められれば言うことなし
MF 6小倉幸成[評価]B 豊富な運動量とインテンシティの高い守備で黒子役を全う。鹿島らしい“際の強さ”が目を引いただけに、攻撃面でもう少し存在感を示したかった。 7佐藤龍之介[評価]B 1.5列目のポジションで後方からストライカーをバックアップ。CBと中盤の間でボールを受け、自ら切れ込む場面もあっただけに、決定力を高められれば言うことなし。 8保田堅心[評価]C 1戦目と3戦目で先発し、ボランチのポジションで積極的に高い位置を取った。だが、ゴールに絡めず、キルギスとの最終戦では決定機をことごとくフイに。 11平賀大空[評価]C スピードで相手を振り切るシーンはあったが、クロスやシュートの質が今ひとつ。周りとの呼吸も合わず、噛み合わずに今予選は消化不良に。 10大関友翔[評価]C コンディションが整わず、出番はミャンマー戦のみ。ボールフィーリングが良くなく、アイデアに富んだプレーで攻撃に変化を付けられなかった。 14中島洋太朗[評価]C 3試合全てに出場するも、先発は一度もなし。トップ下で攻撃を司る役割を担ったものの、狭いスペースでは持ち味を発揮できなかった。 17中川 育[評価]A 確実に決定機を仕留めたのは、さすがの一言。最大のハイライトは2戦目。左サイドハーフから右サイドハーフに前半途中からポジションを移し、多彩な得点パターンでハットトリックを達成した。 18廣井蘭人[評価]A キレのあるドリブルと正確なパスで好機を生んだレフティはミャンマー戦で2ゴール・2アシストの大暴れ。トルクメニスタン戦も右サイドハーフで存在感を発揮した。 20西原源樹[評価]B 2、3戦目にスタメンで起用されたドリブラーは、右サイドでも左サイドでも任務を遂行。ドリブルで仕掛けるだけでなく、守備面での貢献度も高かった。 FW 9神田奏真[評価]B 3戦3発。決定機を確実に仕留め、ストライカーとしての仕事をやり切った。一方で収めるプレーやプレスバックで課題を残したのも事実。さらなる成長が求められる。 13井上愛簾[評価]C 不安定なピッチで馬力は見せたが、肝心のゴールが奪えず。U-17ワールドカップでも露呈した決定力不足は改善されず、最終戦でも終盤に決定機を決め切れなかった。 22横山夢樹[評価]A 一瞬のスピードで相手を置き去りにするドリブルは効果抜群。左サイドからのカットインでファウルを誘うプレーも含め、攻撃の切り札として機能する可能性を示した。 監督 船越優蔵[評価]B 世代別代表のコーチ時代の蓄積などを活かし、中1日の過密日程を乗り切る。最終戦の引き分けはエクスキューズにできないが、今予選は実りあるものになったはずだ。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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