【U-19日本代表23選手の通信簿】最高ランク「S」はなし。「A」評価はハット達成のMF中川育ら4人
スプリント能力と正確な左足で好機演出の髙橋
U-20アジアカップ予選(U-20ワールドカップの1次予選)に挑んだU-19日本代表は、2勝1分の成績でグループ首位通過を決め、各組1位と2位の上位5チームに与えられる本大会の出場権を掴み取った。 【画像】華やかなコスチュームでエール! 大会を彩る韓国女子サポを特集! 中1日の過密日程や寒暖差に少なからず苦しんだが、初戦のトルクメニスタン戦は2-0、続くミャンマー戦は6-0で連勝を飾る。最後のキルギス戦は1-1のドロー決着だった。 では、選手個々のパフォーマンスはどうだったのか。招集された23選手について、5段階(S、A、B、C、D)で評価した。 ――◆――◆―― GK 1中村圭佑[評価]― 今予選では招集メンバーで唯一出場機会なし。だが、副主将としてチームを陰から支え、U-20アジアカップ本大会の出場権獲得に貢献した。 12後藤 亘[評価]B ミャンマー戦で先発出場。守備機会は限られたが、集中力を切らさずに対応し、ビルドアップでも攻撃の起点となった。 23荒木琉偉[評価]B トルクメニスタン戦とキルギス戦でゴールを守り、冷静な対処。凸凹したピッチに苦戦し、ヒヤリとするシーンも反省材料。 DF 2本間ジャスティン[評価]B 初戦は2列目と思うように連係できず、攻撃面で良さを出せずにHTに交代。「やり返してやる」と誓った続くミャンマー戦では、速さと強さを活かしてチャンスに関与した。 3髙橋仁胡[評価]A 安定したプレーでチームを牽引。試合勘不足を感じさせず、スプリント能力と正確な左足で好機を演出。キルギス戦では今大会唯一の失点に絡んだが、対応は悪くなかった。 4喜多壱也[評価]B 正確なフィードが持ち味のレフティは2試合に先発出場。持ち味を発揮した一方で、所属クラブで出場できていない現状を露呈。ポジショニングなどで細かいミスが目立った。 5市原吏音[評価]B キャプテンとしてリーダーシップを発揮し、前向きな声を掛け続けた点は好材料。プレー面でもビルドアップと空中戦の強さで相手を圧倒した。 15塩川桜道[評価]B トルクメニスタン戦は喜多の怪我で最終盤に緊急出場。ギラギラとした目つきで精力的にプレーし、ミャンマー戦でも高さを活かした守りで完封勝利に導いた。 16池田春汰[評価]B ミャンマー戦ではアップダウンを繰り返し、後半には廣井蘭人のゴールをお膳立て。守備でも球際で貪欲にくらいついた。 19中光叶多[評価]C 出場機会はミャンマー戦のみ。後半開始からの出場で無難にタスクをこなしたが、もう少し攻撃面で起点となるパスを前に入れたかった。 21布施克真[評価]B 8月中旬のSBSカップで評価を上げ、U-18日本代表から今予選で昇格。初戦は後半から右SBに入り、正確なクロスでアシストをマーク。2戦目はアンカーの位置で攻守の繋ぎ役を担った。
【関連記事】
- W杯出場枠が“4.5→8.5”に増加も「アジア最終予選の難しさはさほど変わらない」。識者がそう語る根拠とは?
- 「サウジに行って、おカネを稼いで終わりたい」オファーがあった!鎌田大地が明かした“プレミア後のキャリア”。日本帰還については…
- 前回のU-20アジア杯予選と本大会を飛び級で経験したからこそ――最終戦で痛恨ドローに涙を流した保田堅心の心のうち【U-19日本代表】
- 中島洋太朗、井上愛簾に負けられない――1学年下の後輩から刺激を受けた中川育が自身の価値を示す圧巻ハット【U-19日本代表】
- 高3でJの舞台で活躍。清水の17歳アタッカー西原源樹は悔しさをバネに這い上がり、再びアジアの戦いに。ミャンマー戦で価値を証明したい【U-19日本代表】