Rマドリードがスーペルコパ準決勝で3発快勝 バルセロナとの決勝へ 敗れたマジョルカは浅野拓磨が途中出場
◆スペイン・スーペルコパ 準決勝 Rマドリード3―0マジョルカ(9日、サウジアラビア・キング・アブドゥッラー・スポーツ・シティ、観衆46700) 試合は予想通りRマドリードの攻撃と優勢で進んだが、守備ブロックを強く固めたマジョルカに手を焼いた。放ったシュートは15本(枠内5本)。マジョルカはわずかなカウンターとセットプレーで決定機を探すが、こちらは枠内に決まらず奇襲はかけられなかった。 0―0のまま迎えた後半18分、ようやくゴールの鍵が外れた。ロドリゴの奪った球をベリンガムが繋ぎ、エンバペが縦パスでビニシウスへ。右奥まで持ち込んだビニシウスのクロスにロドリゴがヘディングシュート。球は左ポストにあたって戻り、エンバペがシュート。GKが手ではじいて戻った球をベリンガムが右足でシュート。球はGKとDFの足の間を通ってゴール左へ飛び込んだ。待望の先取点だ。 それからもRマドリードの攻撃が続いたところでマジョルカのアラサテ監督は3人交代で試合の流れを変えようとした。そのうちの一人が浅野拓磨で、後半25分にラリンに代わって左トップに入った。しかしマジョルカの決定力は足らず、枠内シュートは1本もなかった。 1―0のまま終盤に入った後半アディショナルタイム3分、エンバペがブライムとの壁パスでGK前に飛び出した。しかしそれより先にヴァルイェントがスライディングでクリアするも、球は右ポスト際に転がった。ヴァルイェントのオウンゴールで2―0と試合を決めた。 Rマドリードは、2分後にも右からフリーで上がったルカス・バスケスのセンタークロスにロドリゴが右足ボレーでゴール左に球を突き刺す。この日(1月9日)24歳の誕生日を迎えたロドリゴは、バースデーゴールに「これまで誕生日に試合をしたことがなかったから、特別な勝利とゴールになった。完璧なパスをくれたルカス・バスケスの感謝している。また決勝に進めてとてもうれしい。僕たちはいつも最後までゴールを目指している。1点目は僕のヘディングがポストに当たったけれど、最後にはベリンガムが決めてくれた。それが僕たちの攻撃スタイルだ。全員の努力が勝利に導いた。5連勝も僕たちのプレーが改善されて自信が湧いているからだ。決勝はこのシャツにかけて全力を尽くす。相手がバルセロナならなおさらだ」と喜びを語った。 アンチェロッティ監督は「難しい試合だった。前半に得点すべきだったし、後半も良い形で入れたが、もっと苦労することになった。マジョルカは自軍でよく守り、いくつか問題を与えてきた」と予想以上に苦戦したと相手を称えた。また、前半で最高のパフォーマンスを見せたエンバペに対し、「エンバペは彼の最も良い姿を発揮している。12月から良いプレーとゴールで調子を上げている。ベストなレベルだと思うが、彼の才能がどこまであるか、どこまで上り詰めるか分からない」と評価。決勝については「バルセロナとの対戦はいつも予想がつかない。昨年は我々が4―1で勝ったし、リガでは負けている。ただ言えるのは見ていて面白い試合になるだろうということだ」と予想した。 一方敗退したマジョルカのアラサテ監督は「残念だ。最後に悪い形で終わってしまった。前半はよく守り、チャンスもあった。先取点を奪われて大いに傷ついた。そこからはRマドリードが実力を発揮し、終盤に疲れを見せた我々を突き落とした。スコアほど内容に差があったとは思わないが、プレーの仕方が違っていた。Rマドリード相手にミスを犯してはいけなかったが、そのせいで相手に自信を与えて楽にプレーさせてしまった。そして最後は疲れだけが残った。チームもファンもよく協力したので胸を張ってマジョルカに帰れる」と結果に悔いていた。 決勝はRマドリード対バルセロナのクラシコで、現地時間12日に同スタジアムで行われる。
報知新聞社