「初めて会ったときからベロンベロン」檀ふみ、阿川佐和子との“愛と罵倒の名コンビ”はどのようにして育まれたかを語る
現在の“愛と罵倒の名コンビ”にどのようにしてなったのか
いまでは文化人屈指の名コンビとして「友情に満ちた罵倒合戦」を繰り広げる2人はどんな関係なのか。 「性格はまったく似ていなくて、私はおっとりゆっくりで、阿川さんはいつもせかせかしています。ただし最初にプロデューサーが紹介してくれたのも『慶應大学出身』『父親が作家』『飛びそうで飛べない(結婚のこと)』という共通点があったから。もっとも阿川さんは無事にお飛びになりましたけど」 その言葉通り、阿川は2017年5月に元大学教授と結婚した。檀は祝福しつつもボヤくことしきりだ。 「阿川さんから直接、結婚報告がなかったのはショックでしたね。おつきあいしていたことは知っていたけど、結婚はないとの見立ては外れました。昔はお優しくて、自宅に招いてくれてローストビーフとかチキンの丸焼きとか作ってくれたけど、この頃は彼女が忙しいことと、奥さまになられたからか、まったく招待されません。寂しいです。 あまりに憎たらしいので、この間会ったときに“今度、阿川さんのお友達ということでインタビュー受けるから、本当に嫌なやつだと言っておくわ”と伝えたら、“何言っているのかしら”とすかされました」 穏やかな笑顔で憎まれ口を叩くのも、心が通じ合っているから。阿川がどんな存在かと尋ねると檀はキリっとこう答えた。 「すごく尊敬しています。私にはないバイタリティー、仕事に対する情熱があるから。旅行中はうとうとが多くてあまり集中力が続かない人と思っていたけど、これほどたくさんお仕事をこなされてきたのはすごい。私にはできないので尊敬します」 さすが愛と罵倒の名コンビ。最後に檀は、生涯の友人にこんな愛情あふれるメッセージを送る。 「直接伝えているし、この間はお誕生日のカードにも書いたんですけどね。たまには私とも遊んでください!」 ◆俳優・エッセイスト:檀ふみ 東京都生まれ。高校在学中に俳優デビューすると、ドラマ『日本の面影』(NHK)など多くの作品に出演。クイズ番組『連想ゲーム』(NHK)では15年間解答者を務めた。 ※女性セブン2024年12月19日号
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