ダイハツ、複数車種の生産停止 認証不正問題の影響で
ダイハツ工業が自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証不正問題の影響で、10月末から複数車種の生産を停止することが23日、分かった。関係者によると、不正を受けて新型車などの開発を一時停止していたため、国土交通省が11月から適用する新しい保安基準に対応が間に合わない可能性が高いという。 【画像】新車販売台数、N―BOXが首位 ダイハツはトップ10圏外
ダイハツは昨年4月に認証手続きの不正行為を公表し、12月に国内の全完成車工場を停止。今年5月に全工場の稼働を再開した。再び生産が止まれば、下請けの部品メーカーなどに影響が出そうだ。 関係者によると、軽自動車「コペン」や親会社トヨタ自動車ブランドの「ルーミー」、軽商用車「ハイゼット トラック」などが生産停止の対象となるもようだ。期間は車種によって異なり、数カ月間に及ぶことも想定している。 国交省は保安基準を改正し、11月以降に発売される新車に後方を確認できるバックカメラを取り付けることなどを義務付けた。対応しなければ保安基準違反となり、車両の生産ができないという。