岩井姉妹はそろって「全英」へ 現地リフレッシュが楽しみな姉と不安一色の妹
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(11日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72)◇晴れ(観衆4000人) 【画像】岩井姉妹はそろって新しいボールに 岩井明愛と岩井千怜は今週の国内ツアー「CAT Ladies」をスキップし、22日開幕の今季メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」(スコットランド・セントアンドリュースオールドコース)に向けて渡英する。 岩井明は今季すべてのメジャー4試合に出場したのに対し、妹の岩井千は6月「全米女子プロ」以来2試合目となる。今回は久々に姉妹そろっての出場とあり、ともにうれしそうに大舞台へ意気込んだ。 全英前最後の大会を10位で締めた岩井明はショット、パットともに「調子は悪くない」とうなずく。3バーディ、2ボギーの「71」で回った最終日は「もうちょっといいプレーをしたかった」という思いはありながら、実戦投入した新ボールの好感触も得た。「全英でも使おうかなって思っています」と前向きだ。 ゴルフの“聖地”として名高いセントアンドリュースの情報はとくに調べていない。「『風がないと簡単』とは聞いたけど、本当かな? 簡単に予選は通れないだろうし、気を引き締めて頑張りたい」。現地には早めに向かうつもりで、「練習ラウンドはもちろんしつつ、観光もちょっとする予定。サッカーの試合を見に行けるそうなので、それは結構楽しみ」と目を輝かせた。
一方で、最終日に「74」と落として44位で終えた岩井千は「あんまりいい感じではない。耐えながら回った感じで、まあまあなラウンドでした」と表情は冴えない。「もともとアライメントで右を向く癖があるんですけど、きょう(最終日)の朝にキャディさんからちょっと右に向いているんじゃないかって言われて」と悪癖がでていたことに気付いたという。 「何も収穫がなく終わるよりは気付けて良かったけど、いま頭の中で考え過ぎちゃっている状態。サッパリしたいけど、リフレッシュできるかな…できないかもしれない」と不安を残した。「でも、やっぱり人生一度きりだし、そのうちの一つのメジャー。きっとこれから役に立つ経験にはなると思うので、気持ちは優勝を目指して全力を尽くしたい」と顔を上げた。(長野県軽井沢町/石井操)