超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング12位。今季は安定したが…。スタジアム問題の解決は急務
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
12位:FC町田ゼルビア 本拠地: 町田GIONスタジアム(15,320人収容) その他ホーム開催地:国立競技場(67,750人収容) 平均入場者数:17,610人 スタジアム収容率:67.2% 今季J1初挑戦となったFC町田ゼルビアは、前年から大幅なスタジアム収容率の上昇をとげた。その収容率は67.2%となっている。 今季の町田は国立競技場で4試合主催試合を行っている。国立で最も収容率が高かった試合は、第29節の浦和レッズ戦で48,887人が来場した。この試合の収容率は72.2%を記録している。 しかし、同じく国立で行われた第8節のヴィッセル神戸戦では57.7%の収容率に留まっており、もっとこの数字を伸ばしていくことが求められる。 町田の本拠地「町田GIONスタジアム」で最も収容率が高かった試合は開幕戦のガンバ大阪戦で、13,506人を集客し、88.2%の収容率をマークした。開幕戦に記録したこの数字をシーズン終了まで更新することが出来なかったことは留意する点ではあるが、実に10試合で10,000人以上が来場しており、安定した集客に成功している。 しかし、町田の課題はやはりスタジアムの立地だろう。町田GIONスタジアムは最寄駅から遠く、さらに小高い丘の上にあることから、木々に囲まれた道をひたすら進まなければならない。アウェイサポーターにとっては小規模な登山のようという声もあり、実際に「天空の城」という異名もある。 今季開幕戦のG大阪戦ではGIONスタジアムからの帰宅困難者が続出したことが話題となった町田。今季はJ1初挑戦かつ優勝争いを繰り広げたこともあって安定した集客を記録したが、今後この数字を伸ばしていくには、やはりスタジアム問題の解決は急務だ。
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