BEAMSの名物ディレクターが鹿児島・種子島に「本種子鋏」を買いに行ってきた【フーテンの寅みやげ】
種子島の北に位置する西之表港に到着した頃は夕暮れ間近でしたが、島在住のグラフィックデザインの仕事に携わる知人と合流します。早々にホテルにチェックインし、明日以降の作戦会議も兼ねた夕食のため、知人が予約してくれた地元の名店『魚匠 一条』(鹿児島県西之表市東町23)へ。
この『一条』さん、素晴らしいお店でした。事前に島のレンタカー会社の方にオススメ料理を聞いたところ、「飛魚の唐揚げ」と「アサヒガニ」は絶対に食べてくれとのこと。アサヒガニ漁の時期と重なっていたのがラッキーでした。実際、めちゃくちゃ美味しかったです。 刺身の盛り合わせから始まり、地酒である種子島焼酎を片手に、これでもかと地魚尽くしの宴で、忘れられない一夜となりました。
二日目の種子島。念願の本種子鋏を手に入れる
種子島の二日目にまず向かったのは、朝6時から営業している種子島温泉『赤尾木の湯』(鹿児島県西之表市西町78)。「ナトリウム炭酸水素塩温泉」と言う泉質で、古い角質を落としてすべすべ肌にしてくれる美人の湯で、浸かるとびっくりするほど肌がスベスベに。 贅沢な朝風呂を堪能した後は、憧れの『種子島宇宙センター』へ。事前予約して見学したのですが、かなりの見応えがあり、興奮が止まりませんでした。見学中は基本的に撮影禁止なので、様子を見せられないのが残念。ぜひ種子島まで足を運んで見に行ってみてください。ロケット格納庫、発射台、司令室などが間近に見れるし、ガイドさんの説明もとても分かりやすくて最高ですよ。
そして、本来の目的である、“本種子鋏”の生産現場へ。『田畑刃物製作所』(鹿児島県西之表市西之表14751-30)さんで、特別に刃先の研磨作業を見学させていただきました。
長年、種子島の鋏を愛用してきた身としては、これ以上ない貴重な時間です。驚くほどの切れ味を維持するために、想像をゆうに超えた手間ひまを掛けた仕事がなされているのを見て、改めて本種子鋏への愛着が深まりました。