「おいおい、嘘だろバケモノやんけ…」ロクマル増加中? 60cm超えのブラックバスを狙って釣る方法が存在した!
ロクマル増加中?な相模湖で「ロクマル率」を高める方法は存在するのか!? 関東のフィールドでこれまでに釣った60cmオーバーの数は「5本」を誇る宇佐見さんに解説していただいた。 【画像】「デカすぎだろ…」ロクマルのブラックバス写真ギャラリー
宇佐見素明(うさみ・もとあき)
1994年、東京都出身。ライブソナーの使い手としてアマチュア時代から名を馳せ、昨年のジャパンスーパーバスクラシックではJB戦初年度にして栄冠を勝ち取った。今シーズンからJBトップ50に参戦する規格外のルーキーだ。
ロクマル増加中? 相模湖で「ロクマル率」を高める方法は存在するのか!?
今年30歳を迎える宇佐見さんが、関東のフィールドでこれまでに釣った60cmオーバーの数は「5本」。内訳は相模湖で3本、豊英ダムで1本、そして河口湖が1本だ。 「どれも最近の魚で、2020年から2023年のあいだにキャッチしました」 つまり、高性能魚探の恩恵によってロクマル捕獲率が向上したのか? そんな勘ぐりをしてしまうが、意外にもライブシューティングで釣ったのは2本だけだという(豊英ダム&河口湖)。相模湖でキャッチした3本は、ブラインドおよび目視でのサイトフィッシングによる釣果だった。 今回の記事ではこの3本に注目してみたい。 「最初の1尾は、2020年の8月9日に相模湖の秋山川で釣った62cmです。この日はノリーズプロスタッフの山口敦史さんと同船して、サイトの練習をテーマにやっていました」 宇佐見さんがエレキを踏んでいる際に「岡堂」というポイントで見えバスを発見。オーバーハング下に浮いており、サイズまでは判別できなかったが、かなりディスタンスを取ってレインズスワンプスキニー6.5inをノーシンカーワッキーで投入。 ルアーをバンクに当ててから落とす、いわゆる「壁ドン」でアプローチするとあっさりバイトしてくれたという。 「真夏の秋山川にでかバスが多いかどうかはその年にもよるんですけど、昨シーズンは夏以降にロクマル級がかなり見えたそうです」
2時間を費やした10lb級
相模湖での2本めのロクマルは、またしてもサイトフィッシングによる釣果だ。2021年4月25日、スポーニングシーズンも中盤に差し掛かった本湖南岸のワンド内での出来事だった。 「春にサイトででかバス」はよくある話だが、宇佐見さんがこの1尾に費やした労力が尋常ではない。 「発見してから、口を使わせるまでに2時間掛かりました。諦めが悪いタイプなので…(笑)。普段はトーナメントを想定した釣りがメインなので、サイトでもここまで粘ることはあまりないです」 さまざまなアプローチを試したが、浅いレンジをクルーズするでかバスはそのたびにルアーを嫌って去り、また戻ってくる、の繰り返し。チャンスを探るうち、魚がバンクのくぼみに落ち葉が溜まるスポットに定位したのを宇佐見さんは見逃さなかった。 「バスは沖側を向いていたので、葉っぱの上にサイコロラバーを落として気づかれないように水に入れました。そこからルアーのレンジをバスに合わせて、視界の外から目の前に『ぽんっ』と出したら急に反応を示してくれて。ワームをチョチョチョッと逃してやると、ゆったりと追いかけてきて吸い込みました」 努力と創意工夫のすえ手にしたのは、すでに何度か産んだと思われる半プリのメス。長さは61cm、ウエイトは未計測だったが、宇佐見さんの体感では「4kgを超えていたのは間違いない、おそらく10lbオーバー(≒4536g)」とのこと。