新ホテル戦争勃発 大阪で主要ホテル大規模改装相次ぐ理由は?
2014年頃から、大阪でホテルの大規模改装が相次いでいる。「ホテルニューオータニ大阪」「ヒルトン大阪」「ホテル日航大阪」「ホテルグランヴィア大阪」など、大手ホテルが続々と改装に乗り出し、さらなる集客力アップを目指す。そんな中、「ANAクラウンプラザホテル大阪」(大阪市北区)では、ホテル最上階(24階)に広さ500平方メートルの西日本最大級のスペースを誇るクラブフロア(付帯サービス付き客室フロア)専用ラウンジを新規オープンした。クラブフロアの客室は、リニューアルを加えて、従来の69室から107室に拡大する。先日、メディアや関係者向けの内覧会が行われたが、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンのハンス・ハイリガーズCEOが挨拶に立つなど、注目を集めた。それにしても、同じ時期にこれほど多くの改装は珍しく、いったい何が理由なのか、業界の裏事情を探った。 大阪に「世界初」免震構造採用の日本一高い観覧車誕生
「ホテルニューオータニ大阪」は、2014年から6年かけて全525室を改装。全室改装は1986年の開業以来初めてだという。JR大阪駅前に位置する「ヒルトン大阪」も、全客室の改装を実施。これは2013年からの3カ年の大規模改装計画だ。「ホテル日航大阪」も同じく、2014年度下期から「客室改装3カ年計画」を打ち出している。 「ホテルグランヴィア大阪」は新しい都心型ホテル、さらなるブランド力向上を目指して客室フロアを増床した。どの大手ホテルも客室改装などで集客力を高める戦略で、今や新たな「大阪ホテル戦争」といった趣を呈している。 北新地からも至近で眺望絶佳の「ANAクラウンプラザホテル大阪」は、「クラブラウンジの開設とクラブフロアの増設に続いて、今後さらにレギュラーフロアの改装、今夏には大宴会場『万葉の間』をリニューアルオープン、今秋には新たなレストランのオープンを予定しています」(同ホテルマーケティング広報・木下智子さん)という。