その数1万品目以上!寿司からパン、冷やし中華まで…「冷凍食品」はなぜこんなに美味しくなったのか
レンジでチンする「冷やし中華」
旺盛な需要があれば、驚きの進化も遂げる。 これから暑くなる季節に食べたい麺といえば、冷やし中華だ。'22年春に発売されて以来、注目を集めているのが、レンジで温めてできる冷やし中華である。 つまらぬ冗談を言っているのか……と思う人はぜひ、「冷やし中華」(ニチレイフーズ)を買って試していただきたい。 容器を開けると、煮豚や錦糸卵などの具材の入ったトレイの下に、冷凍された麺といくつもの小さな氷が入っている。 これをレンジで3分半温めるとあら不思議、麺はほのかに温かいのに、氷はほぼ溶けていない状態になる。その麺と氷、半解凍状態のタレを混ぜ合わせれば、程よく冷えた冷やし中華ができるというわけである。 「食品は電子レンジで素早く解凍できますが、固く凍った氷はとけにくいという特性を応用したアイデア商品です」(山本氏) 麺の喉越しとしっかりしたコシが、爽やかな酸味とともに楽しめる。夏にガスコンロの前で汗をかきながら中華麺を茹でる必要もない。
週刊現代(講談社)