年収400万円の夫が「NISA」を始めました。子どもの学費も考えると普通に貯金してほしいのですが、長期で考えると「得」なのでしょうか?
家計を考えつつNISAを学費に活用する方法
家計の状況や資産運用に対する考え方はそれぞれ異なりますので、資産運用方法に正解はありません。その上で、前記した通り、資産運用は損失がでるリスクもあるので、全ての余裕資金を運用に回すのはリスクが高くなります。生活が苦しくなるまでNISA投資をすることはおすすめできません。 例えば、義務教育期間などの近い将来必要になる学費は貯金で貯めておき、支出が大きくなる大学進学に関連する費用はNISAで長期的に運用するなどの方法は合理的です。 仮に、毎月2万円を18年間、年率3%で運用したとすると、将来572万円(うち、運用収益は140万円)になります。全ての大学関連費用を賄うことは難しいかもしれませんが、十分安心できる金額ではないでしょうか。 図表2
金融庁 つみたてシミュレーター まず、生活費や緊急時に備えるための安全資金は確保しておきましょう。NISAで運用する資産の選び方も重要です。これから投資を始める人や投資に自信がない人は、個別株などのハイリスクハイリターンな銘柄よりも、大きなインデックスに連動した投資信託がおすすめです。 日本株なら日経平均や東証株価指数(TOPIX)、外国株なら全世界株式(オルカン)やS&P500などがそれにあたります。 また、家族全体でお互いの考えや不安を話し合い、目標を共有することも大切です。そうすることで長期的な視点で見れば、NISAの利用は「得」をすることが多くなるでしょう。 出典 金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る 金融庁 NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について 金融庁 つみたてシミュレーター 執筆者:御手洗康之 CFP、行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部