生徒たちが主体となる新しい学びの形「STEAM教室」 四方の壁にはホワイトボードが…未来を見据えた教育の在り方
生徒の成長と未来への期待
STEAM教室の導入により、生徒たちの学びにも変化が見られる。3年生の中川茉珀さんは「自分以外の考えを知ることにもつながるし、これから生きていくための社会で活躍するための力を養う点で、すごく大きな力になりやすい」と語る。 教師側も変化を実感している。 尾﨑慎太郎教諭は「生徒同士が学び合う。お互いの意見を理解したり、自分の伝えたいことが上手に表現できることが自然とできる教室になってきている」と評価。さらに「ここでの活動が次の将来、進路決定とか自分の未来へ向けての第一歩だ」と期待を寄せる。 愛媛県教育委員会は今後、8つの県立学校にSTEAM教室を整備する計画だ。2024年度中には三島高校、伊予高校、八幡浜高校にも導入される予定だという。 文部科学省が推奨するSTEAM教育の具体的な授業内容は各教育機関に委ねられているが、効果的な教育には指導にあたる教員の理解が最も重要となる。黒板のない教室から始まる新しい学びの形がどのような未来を切り開いていくのか、その行方に注目が集まっている。 (テレビ愛媛)
テレビ愛媛