意外な食材にも?「食物繊維」を管理栄養士が解説!美容・健康にも重要です
食物繊維を上手にとるには?
♦️食物繊維が多い食品 食物繊維は、穀類や野菜、海藻、きのこ類などの植物性食品に主に含まれています。特に、主食として食べることが多い穀類は、1食あたりに食べる量が多いことから大きな供給源となっています。ただし、精白すると含有量は減ってしまうため、食物繊維を積極的にとりたい場合は、白米より玄米や胚芽米、白い食パンよりライ麦パンなどにするのがおすすめです。副菜として野菜や海藻、きのこ類も欠かさずとるように意識しましょう。 ♦️食べすぎに注意は必要? 食事で食物繊維をたくさんとることは事実上難しいため、とりすぎることはありません。しかし、サプリメントなどで大量にとると下痢をおこしたり、栄養素の吸収が阻害されるのではないかと考えられています。 また、加工品の中には、食物繊維の一つである難消化性オリゴ糖が添加されているものがあります。このような食品を大量にとると、便がゆるくなることがあるので注意しましょう。まずは、食物繊維が含まれている食品をとることを意識することが大切です。 【参考文献】 ・上西一弘「栄養素の通になる第5版、女子栄養大学出版部」(2022) ・飯田薫子、寺本あい「一生役立つ きちんとわかる栄養学」西東社(2019) ・厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2020年版)』策定検討会報告書」(閲覧日:2024年7月1日)
宮崎 奈津季
管理栄養士・薬膳コーディネーター。介護食品メーカーで営業を2年間従事した後、フリーランスの管理栄養士に。料理動画撮影やレシピ開発、商品開発、ダイエットアプリの監修、栄養価計算などの経験あり。 現在は、特定保健指導、記事執筆・監修をメインに活動中。 HP:https://www.mnatsuki.com/ X:https://twitter.com/NatsukiMiyazak1 ※「崎」は正式には立つ崎(たつさき)です
宮崎 奈津季