【箱根駅伝】東京農大1年・前田和摩が誓う 10年ぶり箱根路は古豪復活の「スタートにしたい」
2024年1月2日、3日に行われる箱根駅伝。スーパールーキーの原動力で10年ぶりの出場を果たす東京農業大学は、名物・大根踊りとともに箱根路に帰ってきます。 【一覧】第100回箱根駅伝 東京農業大学チームエントリー16選手
■スーパールーキーが鮮烈デビュー
東京農大は第2回大会に初出場。以来、今回を含めて70大会出場と古豪です。しかし、最後の出場は90回大会と、近年は本選の舞台から離れています。 それでも大会出場へ、自信を口にしていたのは小指徹監督。「今の4年生、彼らが入ってきたときに『4年生になったときに出るんだ』という強い思いや意志はありました。そしてそこに前田が入学してくれた、今年はチャンスが巡ってきた」と話します。 小指監督が名前を挙げた"前田"とは、1年生の前田和摩選手。 その名をとどろかせたのが、6月に行われた全日本大学駅伝の予選会。前田選手にとって初の1万mでしたが、留学生とガチンコ勝負しトップに立つ場面も。ラストで2人に抜かれますが、それでも日本選手トップの3位でフィニッシュ。タイムは当時のU20歴代2位となる28分3秒51と、鮮烈な1万mデビューを飾りました。
そのパフォーマンスに4年生の並木寧音選手も「マジ強いっす」と舌を巻きます。称賛するのは単に速さだけでなく、「(前田は)試合に挑む姿勢、練習に取り組む姿勢が真剣で真面目です」と普段の意識にもわたり、「自分も前田から学ぶところがある」と4年生に言わしめるほどです。 そんな東京農大の目標は10年ぶりの箱根駅伝出場を果たし、古豪復活させること。前田選手は「一番の目標は箱根の予選会突破なので、そこに向けて自分の力を出し切りたい」と語り、並木選手も「決められたら10年ぶりの箱根駅伝なので、もう一度大学の扉を開きたい、色んな人たちの思いを背負って走りたい。今年がチャンスだと思っているので、そのチャンスをみんながつかみたいと思っています」と、その照準は予選会に向いていました。 同じ思いを抱くのは、東京農大の応援団。名物となった"大根踊り"を箱根路に復活させる。応援団団長の加藤俊弥さんも「陸上部と一緒に箱根に行って、記憶にも記録にも残る応援します」と練習にも熱が入ります。