秋の大学最高峰バトル。再起を期する4勝1敗「帝京大学」×自信深める5戦全勝「明治大学」。関東大学対抗戦2024
バックスでは3名変更。186cmの大型WTB 日隈太陽 、スキル豊富なCTB大町佳生、そしてプレッシャー下での好判断・プレー精度が光るFB小村真也。NZハミルトン・ボーイズ出身の逆輸入である小村の戦列復帰は大きなプラスだろう。
かたや明治大は2週間前、自信を深める完封勝利を挙げた。
大学屈指のスピードランナーを複数擁する難敵・筑波大学を31-0で完封。波に乗ると攻撃力が増大する才能集団を押さえ込んだ。
「シーズン後半に向けて非常に大事なゲームと位置付けて臨みました。このタイミングで0点に押さえるゲームができたというのは、チームとしては収穫だったと思います」(明治大・神鳥裕之監督)
思うように得点を重ねられなかった時間帯を課題としながらも、リコーブラックラムズ東京(リーグワン)の元指揮官でもある神鳥監督は、守備に高評価を与えた。
昨季の大学選手権ファイナルで15-34で準優勝となった明治大。春季大会は静岡・エコパスタジアムで引き分けた(24-24)に対し、今週こそ勝利を収めたい。
引き続きの先発では、チームスピリット「前へ」を体現する背番号8の木戸大士郎主将を筆頭に、注目のスクラムバトルの最前線に立つのはPR檜山蒼介、HO西野帆平、PR倉島昂大。
ハーフ団はランで脅威にもなれるSH柴田竜成とSO伊藤龍之介の2人が揃い、フィニッシャーからトライ演出まで全てをこなすオールラウンダー、秋濱悠太は背番号13を背負う。そして先発唯一の1年生は、早稲田大で目下ブレイク中の田中健想と共に桐蔭学園の花園優勝に貢献したWTB白井瑛人だ。
初黒星を喫して手負いの獅子となった帝京大は、今週こそフィジカルバトルで本領を発揮したい。筑波大を完封した明治ディフェンスを突破できるか。
一方で、もしフジカリティ、フォワード戦の強みを消された場合、帝京大がハーフ団を中心にどのようなゲームマネジメント、エリアマネジメントをするかは注目したい。