FNS歌謡祭出演で話題、北海道のアイドル「タイトル未定」が全国区で“見つかる”まで
『FNS歌謡祭』でのパフォーマンスが話題になったアイドルグループ「タイトル未定」。4年前に誕生し北海道を拠点に活躍している彼女たちが、なぜ全国区の音楽祭番組で結果を残せたのか。その軌跡を追う。 【別カット4点】『FNS歌謡祭』に出演した冨樫優花・阿部葉菜・谷乃愛 12月11日に放送された『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)の第2夜。名だたるアーティストに並んで登場したアイドルグループ・タイトル未定は、生演奏をバックに冨樫優花・阿部葉菜・谷乃愛の3人で『鼓動』を披露した。 透明感たっぷりのバンドのサウンドに、芯の強さを感じさせる3人のボーカルがハモり、しなやかなダンスがアイドルらしさを引き立つこのパフォーマンスは、放送されるや否や、SNS上で大絶賛。普段アイドルフェスやライブハウスでしか見られない彼女たちのパフォーマンスレベルの高さが全国に伝わった瞬間だった。 「何者かになろうとしなくていい。 何者でもない今を大切に。」をコンセプトに、北海道を拠点として活動しているタイトル未定。楽曲やビジュアルには、とにかく透明感があり、ガールズバンド風のミディアムテンポの曲に、衣装も淡色を多用していて北海道の自然や雪を連想させるイメージ戦略は一貫している。 そんな彼女たちが『FNS歌謡祭』に出演したのは、「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」に出演したグループの中から、ファンによるSHOWROOMやライブ審査を経て出演する1組を選ぶという『FNS歌謡祭』とのコラボ企画の結果によるもの。 予選であるSHOWROOM審査を経て決勝に残ったのは、タイトル未定、ラフ×ラフ、SUPER☆GirlS,YUM!-TIK!、カラフルスクリームの5組。決勝はYouTube上でアピール動画の再生数を競う「アピール動画投票」、リアルライブではSHOWROOM配信動画視聴者からの「配信投票」と、現地観覧者による「見届け人投票」と、3部門の票を集計して決定された。 アピール動画投票では別のグループが得票1位だったが、リアルライブの見届け人投票と配信投票で最多票を集め、合計得票でタイトル未定が勝者に。老舗も新興も、東京も地方も関係ない横一線でのスタートで始まったこの決勝、リアルライブの票が決め手になったことは、タイトル未定の楽曲とライブの力がそれだけアイドルファンに評価されていた証でもある。