侍ジャパン、プレミア12の「ベストオーダー」は? 打撃重視、守備重視で考える
10月9日、侍ジャパンがプレミア12に向けたメンバー28名を発表した。昨春のWBC組からは7人、初選出は10人と、バラエティに富んだ構成となっている。今回は野手のベストオーダーを考えてみたい。 【動画】プレミア12の4番候補 岡本和真の豪快アーチを見る ■各選手のポジションを整理 まずは各ポジションを守る選手について、想定したい。基本的には今季主に守ってきたところ、過去に所属チームや代表で守った経験のあるポジションで振り分けている。 捕手:古賀、坂倉、佐藤 一塁:牧、栗原、佐藤、岡本、佐野 二塁:牧、吉川、小園 三塁:栗原、紅林、岡本、小園 遊撃:源田、紅林、小園 左翼:栗原、森下、佐野 中堅:五十幡、辰己 右翼:森下、万波 (DH:佐野、岡本、栗原、佐藤、坂倉) こうして配置すると、多くの選手が複数ポジションを守れることに気づく。さまざまなパターンのオーダーが考えられそうだ。 ■打撃重視オーダー (右)森下 (三)栗原 (二)牧 (一)岡本 (指)坂倉 (左)佐野 (遊)紅林 (捕)佐藤 (中)辰己 なかなか破壊力のありそうな打線が仕上がった。森下翔太(阪神)が勢いをつけ、栗原陵矢(ソフトバンク)があらゆる形でチャンスを拡大。牧秀悟(DeNA)と岡本和真(巨人)が返すという得点パターンが想像できる。 打力の高い捕手である坂倉将吾(広島)、佐藤都志也(ロッテ)を共存させたのもミソ。そのために指名打者(DH)をうまく使っていきたい。トップチーム初選出の佐野恵太(DeNA)は、積極的にスイングを仕掛ける点とコンタクト能力の高さでチームに貢献するだろう。 ■守備重視オーダー (中)辰己 (二)吉川 (指)牧 (一)岡本 (三)小園 (右)万波 (遊)源田 (捕)古賀 (左)五十幡 反対に守備を重視すると、このようなオーダーが考えられる。 吉川尚輝(巨人)と源田壮亮(西武)の二遊間はスキがなく、レンジも広い。外野は左から五十幡亮汰(日本ハム)、辰己涼介(楽天)、万波中正(日本ハム)で形成。間を破るにはサク越えしかないのではと思わせるメンツだ。 小園海斗(広島)は所属チームで三塁を守ることが多いが、本職は遊撃手。三塁手としてはオーバースペックと思わせるようなプレーを見せる。古賀悠斗(西武)は昨秋のAPBCに続く代表入り。自慢の強肩でチームを盛り立てるはずだ。 ■4番は岡本、センターは辰己で決まりか 今回は極端な例を出したため、現実的には上記2つの間を取ったオーダーが組まれるだろう。メンバー構成や井端弘和監督のコメントを見る限り、4番は岡本でいくだろうし、センターは辰己ほぼ一択だろう。あとは各々のコンディションや相手を見ての起用になる。 チームは10月29日から宮崎市内で合宿に入り、11月6日に打ち上げ。9日と10日にチェコと強化試合(@バンテリンドームナゴヤ)を行い、13日の開幕戦・オーストラリア戦(同)に臨む。 [文:尾張はじめ]