脱炭素を「見える化」するウォーターシェッドが企業のお悩みを解決する
脱炭素化を進めなくてはならないことは間違いないものの、どのようにどれだけ温室効果ガス削減をすれば良いのかわからない企業が多い。そんな企業たちに、ウォーターシェッドのサービスが必要とされている。 【画像】脱炭素を「見える化」するウォーターシェッドが企業のお悩みを解決する
脱炭素の「見える化」
脱炭素化を進めなくてはならないとはわかっているが、現状、どの程度の二酸化炭素を排出しているのかがわからない。そんな企業も多いだろう。そこで、脱炭素を「見える化」するウォーターシェッドのサービスへの需要が膨らんでいる。 ESG(環境・社会・ガバナンス)対応は、世界の主要企業や投資家の間で注目を集め続けている。市場や政治的な風向きに関係なく、気候変動が企業や株主にとって重大なリスクであり続けることに変わりはない。 米メディア「CNBC」によると、世界最大の小売業者であるウォルマート、世界最大の資産運用会社であるブラックロック、キム・カーダシアンが創設した人気ブランドのスキムズ、さらには決済大手ストライプなどの顧客が、ウォーターシェッドを利用。実践的な環境対応プログラムを実施している。
どうやって脱炭素の「見える化」をするのか?
英誌「エコノミスト」によると、ウォーターシェッドは、企業が気候変動への対応を計画・実行するためのデータプラットフォームを提供する。同社のソリューションでは、温室効果ガス排出量の測定、削減目標の設定、サプライチェーン全体での脱炭素化の支援をする。また、これらの進捗を可視化するレポートを作成する機能も備えている。 過去には「グリーンウォッシング(環境配慮を装った誇張的な宣伝)」のような事例が相次いでいた。ウォーターシェッドを使うことによってグリーンウォッシングを防ぎ、企業は実効性のある炭素削減目標を設定することができる。 ウォーターシェッドの政策諮問委員会の議長はカナダ銀行の元総裁であるマーク・カーニーが、科学諮問委員会の議長はカリフォルニア大学アーバイン校の著名な気候科学者スティーブン・デイヴィスが務める。同社は2024年2月、これまでで最大規模の資金調達をおこない、1億ドル(約150億円)を調達している。
COURRiER Japon