「組織委の信頼回復に努めたい」 橋本新会長、選任後の会見で
東京2020大会組織委員会提供映像より
東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に選ばれた橋本聖子氏は18日、記者会見し、「1月のコロナの状況により、今年の大会開催を不安に思う方も増えているのではないかと思う。加えて今回、新会長を選ばざるを得なくなった一連の経緯はさらに国民のみなさん、都民のみなさまの気持ちを困惑させるものだったのではないかと思う」と語った。 【動画】五輪組織委の橋本聖子新会長が記者会見 女性蔑視発言で森喜朗前会長が辞任したことに伴い、急遽会長に選出された橋本氏。会見では「今回のできごとで、多くの方は組織委が大会を契機としたジェンダー平等の推進にいかに取り組もうとしているか、注目していると思う。そのことに関してはスピード感をもって進めて、組織委に対するみなさまの信頼回復に努めていきたい」と述べた。
橋本新会長、選任までの経緯は?
森喜朗前会長は3日、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」と女性蔑視ともとれる発言をして問題化。当初は発言を撤回したものの会長職は辞任しない姿勢だったが、12日に開かれた組織委の理事会と評議員会の合同懇談会で、五輪に向けて「私がいることが妨げになるということがあってはならない」と正式に辞任することを表明した。 森氏の辞任を受け、組織委は理事会メンバーで構成される「候補者検討委員会」を設置。取りまとめ役に組織委名誉会長の御手洗冨士夫氏が就いた。武藤敏郎事務総長は、「後任の会長を早急に決める必要がある。透明性の高いプロセスが不可欠」と語っていた。